Doctors-3JSB-GENE【２】

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涼太side








落ち着いてから時間を記録するために


腕にはめていた時計を見たら



長く感じた時間も、まだ数分しか経っていなかった。




涼太「健兄も聴いてみて」



イヤピースを健兄に渡すと


ステートを当てる健兄の顔が曇った。




涼太「怪しい、よね？」



健二郎「........うん、そうやな」









涼太「玲於〜Aから何か聞いてない？」



玲於はAが寝ているソファーに寄り添うようにして


膝を抱えて俯いている。





玲於「.......なにも知らない」



健二郎「玲於、顔上げて。俺の顔見て言うてみ。A最近変なこととか無かったか？」



玲於「..........」



顔を上げた玲於は返事をしなくなった代わりに


目から涙が流れ出てきた。




何か知ってるけど、言いたくはないみたい。




涼太「口止めされてる？庇うのはいいけど、体調に関わることだったら隠さないで欲しいな。Aには元気でいてほしいでしょ」



健二郎「一人で抱えんでも俺らに話してくれたらええやん。Aは絶対助けたる」





玲於「.........プリント」



涼太「プリント？？」



なんの事か分からず、目が合った健兄と首を傾げる。





玲於「学校で検査があって....プリント、貰ってた...」



健二郎「何かに引っかかったんか」




涼太「玲於、教えてくれてありがとう」



玲於「ううん、黙っててごめんなさい」



健二郎「Aにも言うけど、これからは隠し事はなしやで」





その言葉にしっかり頷いたのを確認した。

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