Doctors-3JSB-GENE【２】

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健二郎side








しばらくして、なんとも言えない表情の剛典が帰宅した。




剛典「Aは？」



ジャケットをイスの背もたれに掛け


ネクタイに指を掛けながらそう聞かれた。




健二郎「いま部屋で涼太がみてくれてるよ」




剛典「ちょっと顔見に行ってもいいかな？」



健二郎「もちろん。一緒に行こうか」



そうして、剛典とAの部屋に向かった。






涼太「剛兄お帰りなさい」



涼太はAの傍にずっと居たみたい。




剛典「ただいま。今は？落ち着いてる感じ？」



涼太「そうだね。ようやく落ち着いたかなぁって感じ」





剛典「あ、やっぱりその紙Aが持ってた？」



そう言って心臓二次検診の通知を指さしている剛典。






まだ事情を知らないはずなのに....



と、涼太と二人で不思議がっていると




「実は....」と看護師さんとのやりとりを聞いた。




健二郎「玲於は知っとったみたい。隠し場所も教えてくれた」



剛典「そっか...。やっぱりこういうのって言い辛いもんだよね」







その夜、兄弟みんなが集まった。



健二郎「病院で検査してみないと、ね」




一番不安で怯えているのはA。



こんな顔して、更に不安を煽るようなことは



医者として、兄としてダメなこと。



涼太「うん。ちゃんと検査して、異常なしって証明すれば安心できるね」

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