Doctors-3JSB-GENE

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健二郎side







涼太「シャツのボタン外すよ、中の服も上げるね」



きっちりと留められていたシャツのボタンを外し


中に着ていた下着との隙間に


掌で温めたステートを滑り込ませた。




健二郎「剛典〜息止めんといて。ふぅーって深呼吸できるか？」


剛典「んっ.....ふーぅ...っ」


健二郎「そうそう、そのまま続けててや」




涼太「ちょっと身体動かすよ」


剛典「...ぁっ...んんんっ.......」


涼太「ごめんごめん身体痛かったね」



身体の節々が痛むらしい剛典を気遣いながら



身体を横に向け、背部の聴診にうつる。




剛典「ん〜ｹﾞﾎｯ.......もぅいいｹﾞﾎｹﾞﾎｯ!」



健二郎「よし、終わりにしよう」




涼太「剛兄痰飲み込まないでちゃんと出して」



剛典の服を直しながら



言い聞かせるような


涼太の言葉を聞き流しながら


舌圧子の入った袋の封をそっと開けた。




健二郎「口開けて、あ〜んって喉診せて」



ツンツンと真っ赤な頬っぺたを突いて


小さく開けられた口に、素早く舌圧子を滑り込ませた。



剛典「あー.......ん〜」


健二郎「んーー、....おっけい、もうええわ」




身体が痛いって訴えてきたし


インフルエンザが流行ってるらしいから


剛典もそうやと思うんやけど......



決めつけるのは良くない。



やっぱりあの検査は免れへん。

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