Doctors-3JSB-GENE

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健二郎side







剛典お昼ごはん食べてるかな？



なんて思いながら食堂に向かうと


端の方にぽつんと座っている剛典を発見。





声を掛ける前の俺に気付いたのか



「やばいっ」なんて声が聞こえてきそうな表情で


紙パックジュースを片手に、逃げるように立ち去った。




トレーも持ってないみたいだし


お昼ごはん、あれで済ませたつもりなのかな。









そんな剛典を心配しつつも



時間が無くて様子を見に行けず




お昼過ぎ。




涼太に抱えられるように剛典がセンターの中に入って来た。




やっぱり限界だったか.......



涼太「健兄ベッド空いてる？ロッカーでフラフラしてたから連れてきちゃった。結構熱あるみたいだし」


健二郎「涼太ありがとう、そこのベッドまで運んどいてくれる？」



当直明けで今から帰るところだったらしい涼太は


私服に着替えられている。






朝の、あの威圧感はどこにいったんだろう



剛典「俺、家帰れるよね....？」



小犬みたいな顔で見つめてくるから、もうね...(笑)





健二郎「あほかお前は。ちょっと点滴の準備してくるから大人しくしとけよ」



あかんあかん。



子犬のペースに流されるところや。





点滴パックをトレーに入れ、剛典の居るベッドに戻ると



涼太「ちょっと健兄、何で今日はこんなに手強いの」




ベッドから落ちちゃうんじゃないかって思う程



身体を動かして抵抗している剛典。





健二郎「昨日から具合悪かったらしくて、朝に直兄の部屋で診察するって約束したのに....」



涼太「昨日から体調悪かったの？それはみんな心配するね」





剛典「やだ怒んないで。健兄ごめんなさい」



健二郎「もーあんま心配かけんなよ。直兄も怒ってへんから、ちゃんと診察させてや」



剛典「..っうん.....」





あまりにも必死に謝るもんやから


怒りの熱も冷めたわ。

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