とあるコンビニ店員の日記【呪術廻戦】

11日目:サラダチキン ページ11

＊







＊



最近、コンビニに野良犬がよく来るようになった。




うちの店長は追い払おうとせず、むしろ私たちバイトに暇な時は餌をやるように言ってくれた。




そこで、私たちはそれぞれ自分が入っている日に店のドッグフードやササミを買い、野良犬にやっている。




今日は私の日だった。





いつものようにサラダチキン用のチキン(味なし)を買い、店を出る。





すると、先客が居た。





ポニーテールに眼鏡をかけた女の子だった。





見てみると、餌をあげていた。野良犬の頭を撫でているところから見て、もしかしたらよくこうして餌をあげているのかもしれないと思った。




私はその子に声をかけた。





ポニーテールの子は、私を見ると少しバツが悪そうな顔をして謝る。





「すみません、勝手に…」




何だか勘違いしているようだったので、私はぶんぶんと頭を振った。




「けど…、野良犬が住み着いてたら、店にとっては迷惑じゃないですか？ 私がよく餌やってるから…」





やっぱり女の子は勘違いをしていて、私は慌てて説明をした。




従業員全員で、この野良犬の世話をしていることを。
すると、女の子は安心したように笑った。




何だか少し近寄り難い雰囲気だったけど、笑うとやっぱり女の子だった。




そのことにほんわかしていると、女の子はそれに気が付いたのか、照れたようにそっぽを向いてしまった。




その後は、2人で野良犬に餌をあげ、また餌をあげに来ると、女の子は帰っていった。





今日は心がほっこりした1日だった。




＊＊＊

宣伝↓
す ぐ る く ん 、あ の ね 【夏油傑】

12日目:からあげ→←10日目:クレープ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す