新任教師は無気力イケメン悪女嫌い【呪術廻戦】

自己紹介 ページ4

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「えー、今日からお前らの担任になる春野だ。よろしく」




3年の教室。


学校中をざわつかせた春野は、五条達のクラスの担任になった。
女子が色めき立つ。




「まあ、この時期に担任が変わるっつーのは不安だと思うが、まあ、俺のやれる範囲でサポートはしていくつもりだ。




…が。結局のところ進路も受験もお前らのやる気次第だ。やる気のねえやつは知らん。勝手にやれ。それで泣くようなことになっても俺は助けてやらねーから。



ってわけでとりあえず自己紹介な。


まあ自己紹介っつっても名前だけでいいわ」



淡々と話す春野に、クラス中が呆気に取られる。



しかし、おら、早くしろと春野に鋭い目で睨まれた生徒から、簡単に自己紹介を始めていく。




そして天崎の番が来る。




「天崎真理亜でしゅっ！ あ、噛んじゃった……」




天崎は恥ずかしそうに頬を染め、はにかむ。


男子の表情は緩むが、女子からは絶対零度の視線が送られた。



そして春野は＿＿＿。




「何お前、そんな短い自己紹介もまともに出来ねえのかよ」



「へっ？」



「わざとらしくてムカついた」



「そ、そんな、わざとだなんて…！」




「あ、そ。そりゃ悪かったな。まあいい、早く座れ」




春野はまともに天崎の方を見ようともせず、次へと促した。

天崎は泣きそうな顔で席に着く。



女子はざまあという風に天崎を見やり、男子は天崎を泣かせた春野を睨みつけた。



そんな視線も気にとめず、春野は、名簿表に視線を落としていた。




＿＿＿そして誰も気づかなかった。


涙目で座った少女が、ぎりっと唇を噛み締めていたことを。

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