約束 ページ3
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夢を見た。
夢の中には女の人が立っていた。
その人は、私が新しく貰い受けた姿をしていて、あの私の新しい姿は、元々この人だったのだと、すぐに気がついた。
女の人は怒るでもなく、責めることもせず、むしろ優しく笑いかける。
「貴方は、」
「大丈夫」
「へ？」
女の人は唐突にそう言った。
「貴女なら、大丈夫。大丈夫だから＿＿＿」
何が大丈夫なのだろう？
女の人は、ただ微笑むだけ。
「貴女に背負わせてしまうことは、本当にごめんなさい。……あの人のことも、恵のことも……」
きっと、辛い思いをさせてしまう。
女の人は悲しそうにそう言った。
恵。恵というのは、やっぱり伏黒恵のことだろうな。
ってことは、私の予想通り、この身体は彼の母親なんだ。
伏黒恵の母親。生い立ちや夫との出会い、なぜ死んだのか、分からないことだらけだ。
それでも、私がこの身体になったのには、何か理由があるからだろう。
何かを、変えなければならないのだろう。
ごめんなさい、と彼女は謝った。
辛い思いというのは、彼女の死に関わることなんだろうか？
考えたって、分かるものじゃない。
ただ、確かに言えることは＿＿＿。
「貴女の言う通り、大丈夫です」
私がそう言えば、彼女は大きく目を見開いた。
「何でも背負ってやりますよ。知ってます？ オタクって、推しの為なら何でもできちゃうんですよ。どんなことだってやってやりますよ。いやむしろ、この手で幸せに出来るかもしれないとか最高じゃないですか？ 良いんですか？ ご褒美過ぎません？ ギブアンドギブでは？？ そもそも私伏黒一家めちゃくちゃ推してるんですよもう幸せになって欲しいというか幸せな日々が見たかったというか」
私のマシンガントークに、彼女は戸惑った＿＿＿若干引いてる＿＿＿様子だったけど、くすくすと笑いだした。
「うん、本当に、貴女なら大丈夫ね」
「はい、やってやりますよ。約束、です」
「＿＿＿……ええ、約束」
＊
「んん……」
夢(多分夢じゃない)から目覚めて、ゆっくりと目を開けると、
「んっ！？」
「おー、起きたか」
すぐ近くに伏黒パパの顔面があった。
え、顔がいい。
え、これは腕枕というやつでは？というかあのまま寝ちゃってたのか。
「いつから起きてたんですか……？」
「さっき。珍しくよく眠れたわ」
お前のおかげかもな、と伏黒パパは髪を梳いた。
プロのヒモ
やばいよやばいよ
プロのヒモ
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寧々 - すっっっっごく面白いです！！応援してます！更新楽しみにしてますね！ (2021年3月27日 20時) (
レス) id: 0428dcaa70 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - すごく面白いです！！続きが気になります！twitterの方も前から見てました！応援してます (2021年1月9日 14時) (レス) id: 9f4a8dbb0c (このIDを非表示/違反報告)
ポン酢 - めっちゃ面白いです!Twitterの方も見ました!更新頑張ってください! (2020年12月23日 19時) (レス) id: 28f9afe8b8 (このIDを非表示/違反報告)
うわあああああああああああ - めっちゃ面白いです！応援してます！頑張ってください！ (2020年12月23日 16時) (レス) id: 4fbbe91aff (このIDを非表示/違反報告)
もも - 最高です。 (2020年12月23日 16時) (レス) id: 7623a242cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨ノ | 作者ホームページ：
作成日時：2020年12月22日 22時
