貞子ライフ03 ページ3
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「貞子、普通にYouTube出来たな」
とあるネットカフェに貞子は居た。
座椅子の上に胡座をかき、ポテチを食べながらパソコンの画面を見ている。触らないこともないが、ぐうたらな貞子は超能力でパソコンを操作していた。
「そういや、パソコンに入ることって出来んのかな」
貞子はそんなことを呟き、パソコンに手を伸ばす。すると、すぅと指先が入っていった。
おっ入れるじゃんと貞子は声を上げ、頭も入れる。
上半身も入ったが、下半身だけ少しつっかえた。
「ちょっ、貞子下半身太りした!? フンッッ」
ガタガタガタッとパソコンを揺らしながら貞子は踏ん張る。
そしてすぽんっと下半身も抜け、パソコンの中に入っていった。
パソコンの中からは、「よっしゃー!! 貞子完全勝利!!」という勝利の雄叫びが響いたと思えば、「けど腰すっげぇ痛いな…貞子ダイエットしよ…」という声も聞こえたのだった。
そして貞子は電子空間の中をうろうろする。
「えー、どうしよ。なんかこの前みたいに住人鉢合わせるのもな〜…ん?」
貞子はなにかに気がついた。
「えっ、えっ…!? この近くのテレビやばっ!! 解像度ヤバっ!! えっ貞子ちょー興奮するんですけど!! うわ、これは入りたい!!」
貞子はダッシュした。
もう一度言おう。
貞子は全力ダッシュした。
***
「貞子、神出鬼没らしいけどどうすんの?」
「いや、なんかあの貞子だったら簡単に勝てそうなんだけど」
一方のその頃呪術高専。
家入と夏油はそんな会話を交わしていた。
「おいお前ら手伝えよ」
「えっ何そのテレビ」
「さっき買ってきた最新のテレビ」
五条はよいしょとテレビを教室に置いた。
「これで貞子をおびき出す」
「いや無理でしょ」
「やってみなきゃ分かんねーだろ」
そう言うと、五条はテレビの電源を入れた。
ザーザーと砂嵐が映る。
ふと画面が切り替わった。井戸の映像だ。
…マジ?と3人の顔が引き攣る。
井戸から手が出てきた。
ヒッと誰かの悲鳴が上がる。
井戸から女が這い上がってきた。…貞子である。
そして__
「えっ、何、なんでクラウチングスタートのポーズしてんの?ねえ?なんで??」
全力ダッシュで貞子が迫ってきた。
「呼ばれて飛び出てエビバディッ! イェアッ!」
「キャァァァァァァッッ!!」
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k?(プロフ) - ギャグ線高すぎで軽く言って大好きっす (7月9日 15時) (レス) @page11 id: 8c56467790 (このIDを非表示/違反報告)
乙棘を見守りたい - 更新はしないのですか?見たいのですが、出来ればしてくださると嬉しいです! (2022年6月11日 22時) (レス) @page13 id: 8abf4c4eb8 (このIDを非表示/違反報告)
るきあ(プロフ) - 朝は起きてるのバレるのに笑っちゃうでへへ (2022年3月27日 8時) (レス) @page13 id: e2065bbc2b (このIDを非表示/違反報告)
Chiharu(プロフ) - ボブーッ! って言っちゃいました笑 すごく面白かったです!!!! (2022年1月15日 1時) (レス) @page13 id: bd8f0e2e75 (このIDを非表示/違反報告)
mari(プロフ) - ノリ好きです笑 これからも応援してます🌟 (2022年1月6日 22時) (レス) @page13 id: e3d45e5295 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨ノ | 作者ホームページ:
作成日時:2021年3月27日 0時