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そのボディガード、仕事熱心 ページ5












「まだうちの坊っちゃまを誘拐する輩が居るとは…。俺もまだまだなのかねえ」


武装した集団の前に、緊張感のない声を出しながら現れた青年。
誘拐犯達は銃を構えた。

お構い無しに青年は革靴の音を立てながら、近付いていく。


「最初に大分暴れ回ったせいか、ここ数年大人しかったもんだから、流石にもう手ぇ出してこないだろうと思ってたんだが…」


いやいや、まだまだ不逞な輩は居るもんだな、と青年は呟いた。


「止まれ!! 止まらないと撃つぞ!」

「ああ、どうぞご勝手に。__撃てるもんならな」


そんな言葉を放ち、目の前から青年が消える。
誘拐犯達が目を瞠った次の瞬間、1人の男の眼前に、青年の恐ろしく整った顔が現れた。


「このご時世にさ、こんな物騒なもん、やめましょーよ」

「__!?」


そう告げたかと思えば、青年は赤子の手をひねるように銃口を上へと捻りあげた。
鉄で出来た銃口を、素手で。

呆然とする男の脚を払い、転ばせたかと思えば、その男の脚を掴み、もう1人の誘拐犯に向かって放り投げた。
男は見事に、誘拐犯の鳩尾に当たる。


「ストラーイク!」


さて、これであと5人。


青年は楽しげに呟いた。
5人のうちの1人が、鋭いナイフを握り、青年_有栖川に向かって走り出す。


「うぁあああ!!」

「遅い遅い」

「ぐあっ!?」


男の腕を掴み、手首を捻りナイフを落とし、そして男の腹に膝蹴りを食らわした。
胃液のようなものを吐き出し、男が倒れる。


「_欠伸が出るなこりゃ」


ーーもっと俺を楽しませてくれよ。


有栖川はため息を吐いた。


「あーあー、今坊っちゃまを誘拐するくらいだから余程自信があるだろうと思ってんだけどなあ。少しはこの俺を楽しませてくれるとばっかりに…。

期待外れにも程があんだろうが。




ーーくそ弱ぇじゃねーか」


そこで有栖川は初めて苛立ちを表情に出した。

そのボディガード、似た者同士→←そのボディガード、狂犬につき



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紅葉(プロフ) - お兄さんの方から飛んできました! 展開にワクワク……とうじさんのこの後の展開にぴえん……多くの感情う渦巻きつつ読んでおります笑笑! 無理なさらぬ程度に更新頑張ってください! 続き楽しみにしています! (2021年3月20日 22時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
shinox2(プロフ) - 五条少年が苦労するとか面白すぎwwwホントなら反面教師になるんだろうけど、恐らく彼を見て育ったから将来クズになるのかと想像してしまいます(笑) (2021年3月14日 22時) (レス) id: 947326f28f (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 好きです(絶命) (2021年3月14日 21時) (レス) id: 824a9496d4 (このIDを非表示/違反報告)
ミミ - 入さん» 本当ですか!!! (2021年3月14日 19時) (レス) id: f539e89f92 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - めちゃくちゃ好みの話です!!!!!!!!!!!!!!!!! (2021年3月14日 16時) (レス) id: 6c29c74858 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雨ノ | 作者ホームページ:   
作成日時:2021年3月14日 9時

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