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なーんもしてないけど？と笑う顕嵐はチャイムが鳴ったのに気付き「はーい」と彼がリビングから出て行ったらすぐに「ねぇAは！？」とお怒りの悪友・玄樹ちゃんの怒鳴り声がしたわけで。人んちだぞ、と思いながらリビングの扉から覗き込めばバタバタとAが階段を駆け下りて「玄樹ごめん！」と声を上げた。
慎「A！」
宮「ごめんね、急に来て」
「ううん、忘れててごめん」
慎「忘れたの？珍しいじゃん」
玄「死ぬほど電話したんだけど！？」
「ごめんて〜」
玄「何やってたわけ？」
「えっと、」
顕「いろいろ楽しんでた」
「ちょ、ううん・・・ちょっと手が離せなかったの。ごめんね？行こ？」
玄「楽しんでた？」
「違う違う、いいからほら、」
慎「なんか隠してない？」
玄「俺に隠し事とかマジで殺すよ」
宮「いつメンはみんな親友だよ？俺らにも教えて」
「なんでもないってば」
玄「言え！」
「しーっ！ほら行くよっ」
そう言って彼の背中を押してバタバタ出て行こうとするから、「しょうがないな」と思ってため息を吐くとこっちに顔を向けた顕嵐に「Aよろしく」と口パクで伝えれば彼は悪戯っ子みたいな顔してベッと舌を出してから、先に出て行ったいつメンたちに続けて出て行った。ちょっと心配だなぁ、と思ってはいるけど顕嵐がいるからまぁ大丈夫だろう。
Aに放置されてしまった俺は仕方ないなと思いながら二階に上がろうとするとそのタイミングで玄関に再び戻ってきたAは、俺の姿を見つめると側に寄ってきて「みゅうさん、ごめんね？」と眉を下げた。
美「ふふ、いいよ。いってきな」
「うん、ありがと」
美「また夜会お？」
「うんっ」
そう返事したAは俺の腕に手を添え背一杯背伸びして俺にキスをすると、「いってきます！」と笑った。・・・くそほど可愛いな。
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作者名：愛美
| 作成日時：2020年9月20日 2時
