ヘラってる。02 ページ3
ある日、治に「私の事、愛しているかい?」と聞かれた。
メンヘラだと気付いていなかった私は『うん』と答えた。愛していることは事実だったから。
するとどうだろう。どこからか剃刀を取り出して腕に押し付け「...何で『勿論愛してる』って言ってくれないの?」と言い出した。
ギョッとした私は『愛してる』を連呼し、なんとか刃物をしまわせたものの、漸くコイツがメンヘラだと気が付いたのだった。
それからも度々、治が刃物を腕に押し付けながら「『愛してる』って言って?」と迫ってくる事があった。
『勿論愛してるよ、治』
「なら良かった。私も、Aを愛してる」
これで引いてくれるなら良かったのだが、更にヘラる時もある。結局はそういうところも含めて、私は彼が好きだった。
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桃瀬 都月@つづきちゃん(プロフ) - 名無し9106号さん» ありがとうございます! (2022年12月9日 18時) (レス) id: bee8f469cf (このIDを非表示/違反報告)
名無し9106号(プロフ) - 待ってまぁーす (2022年12月9日 17時) (レス) @page13 id: 8dc0882222 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桃瀬 都月@つづきちゃん | 作成日時:2022年11月28日 22時