Archangels Ⅲ-Royal Blue Blood-【ハリーポッター】 (ページ6)

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ﾄﾚ「ようこそ子供たち。この授業では占い学の気高き術を学んでいただきます」

机の上には水晶玉が置かれていていかにもといった環境の中、授業が始まった

ﾄﾚ「皆さんに眼力が備わっているか、見極めましょう! 皆様。あたくしはトレローニー教授。さあ!あたくしと一緒に未来を垣間見てみましょう!」

トレローニーは個性的な教師のように思われ、独特な雰囲気に生徒たちは少し引き気味だった

ﾄﾚ「今学期はお茶の葉の模様を読む術を身につけます。それでは皆様、隣の人とティーカップを交換なさって」

ハーマイオニーの姿はなかったがそのうち来るだろうと思い、私は水晶玉を眺めていた

ﾄﾚ「何がご覧になれます?そこには真実が読み取られるのを待っています!まるで書物のように!まずは心を広げて…見るのです!この俗世の彼方を!」

ﾊｰ「馬鹿げてるわ」

するとようやくハーマイオニーが現れた

ﾛﾝ「どっから湧いて出たの!?」

ﾊｰ「私?ずっとここにいたわよ。ねぇA?」

『そうね』

ロンが驚きの声をあげたがハーマイオニーが私に話を振ってきたのでそれに同調した

ﾄﾚ「そこのあなた!お祖母様は元気?」

ﾈﾋﾞ「元気…だと思います…」

トレローニーはネビルに声をかけた

ﾄﾚ「本当にそうかしら…?カップを…。可哀想に…心を広げるのです!」

ネビルのコップを見たトレローニーが意味深な言葉を呟きネビルにコップを返す

するとトレローニーは視線をロンに移した

ﾄﾚ「死のオーラが出ています!貴方はあちらの世にいるのね…」

ﾛﾝ「…はい」

ロンは言われたことを理解しているのかいないのか、気のない返事をした

ﾄﾚ「カップに何が見えますか?」

ﾛﾝ「あ、はい。えーと、えーー…」

ロンは教科書のページを一生懸命めくり答えようと必死な様子だった

ﾛﾝ「ハリーのこれは…歪んだ十字架だから試練と苦難を意味する。それと…太陽。これは大いなる幸福を意味する。だからー…君は苦しむけどそれがとっても幸せで…」

ﾄﾚ「カップを見せて」

トレローニーがカップの中を見て突然驚く

ﾄﾚ「なんてこと…!貴方にはグリムが取り憑いてる」

グリムとは教科書によると"墓場に取り憑く巨大な亡霊犬。最も不吉なことの前触れ。死の前触れを意味する───"

真偽は定かではないが、私は参考程度に聞き流した