Archangels Ⅲ-Royal Blue Blood-【ハリーポッター】 (ページ29)

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ホグズミードから戻ると私は一人暴れ柳へと向かった

ウロから中へ入り館に着くと犬の姿をしたシリウスがいた

私だと分かると近づいてきたのでその場に座り頭を撫でる

『ハリーが貴方を憎んでしまったわ。虚偽の情報を聞かされて…』

それを聞くと顎を私の膝の上にのせた

『早く本当のことを教えてあげたいわ…』

大人しくしているシリウスを見ると目を瞑っていた

ハリーが復讐心を抱いてしまったというのに随分と落ち着いていた

今は嘆いても仕方ないので話題を変えることにした

『ねぇ、シリウス。1つ聞いてもいいかしら』

私の言葉に耳をぴょこぴょこ動かす

その様子に笑みをこぼした

『なぜ動物もどきになろうと思ったの?』

その問いにゆっくり体を起こすと人の姿に戻った

ｼﾘ「私の友人が人狼でね。彼のために私たちは動物もどきになろうと決意したんだ」

『その人狼は、もしかしてルーピン先生?』

ｼﾘ「…そうだが…なぜ分かった」

私の言葉に驚いた表情を浮かべた

『シリウスと同じように父のことを知っている様子だったし、授業を休まれている日が満月だったのよ。それに先生のボガートは満月だから…』

ｼﾘ「そうか」

『じゃあハリーの父や…ピーター・ぺティグリューも動物もどきだったの?』

ｼﾘ「なぜピーターの名を」

『ハリーが聞いたのよ。貴方がピーターを殺したって。つまり裏切ったのはピーターなのね?』

ｼﾘ「そうだ。あいつはネズミに変身する」

『…ネズミ?』

そこで私は気がついた

シリウスが殺していないのならピーターが生きている可能性だってあるということに

『私、そのネズミを知っているかもしれないわ』

ｼﾘ「なんだと!?」

私の言葉にシリウスが驚いた表情を見せた

『できる限り探してみるわ』

私たちは顔を合わせて頷いた