四ツ葉と揚羽蝶【四葉環】 (ページ4)

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四ツ葉が３枚ページ4

～貴方side～

あれから、急いで支度をして私たちが通う学校へと急いだ

当然、間に合うはずもなく先生に呼び出しを受けたが、持ち前の優等生ぶりで注意のみだった

環は少し怒られてたけど

(『朝から災難だった…』)

思い出すだけで顔が赤くなりそうだ

あんなにされては、こちらがもたない

顔にださないようになんとかこらえていると、隣を歩いていた環が顔をのぞかせてきた

『なっなに…』

「……なんか静かだなーって思ったら、もしかしてA…照れてんの？」

『ばっ…そ、そんなんじゃ…』

恥ずかしさのあまり、環から顔をそむける

…が逃すまいとしつこく追いかけてくる

挙句の果てには、両手で挟まれて無理やり自分のほうに向ける始末

『なにすんのよ…』

「ははっ…かわいー」

『っ…！？！？』

…天然タラシとはまさに環のことだと思う

心の中でそんなことを考えていると、ふと後ろから声がした

「…何してるんですか。教室の前で」

「おー、いおりん。おはよー」

どうやら、同じクラスの和泉一織のようだ

『一織、助けて』

「いやですよ、そもそもこんなところでやらないでください。教室は入れないでしょ」

そういいながらも環の手をはがしてくれる彼は、やっぱりツンデレなのだろう

環は不服そうだが。

そんなこんなで教室に入り、自分の席に座ると隣の席の環がそっと耳を寄せてきた

「いおりんと話すのはいいけど、俺を放置しないで。…あと今日施設に帰ったら話がある。」

珍しく真面目に言うもんだから、わかった。と、とりあえず了承した。

(『なんだか嫌な予感がする…』)

ざわざわと心の中でうごめいている

このところ変わった様子がなかったので、何なのかは分からない

(『まあ、大したことないでしょ』)

そう思っていた時の自分を恨めしく思うとは知らずに…

私たちが、大きな運命に飛びいることになるとは

まだ、誰も知らない__________