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「パリスィア、君宛に手紙が来ている」

「はぁ?今どき手紙なんて…と思ったけど、そういえばアーカーシャ端末はもうないんだったね。うっかりうっかり」

「考えずに発言するのは君の欠点の一つだね」

「……」


いつもの診察室。無自覚で神経を刺激する一言を添えてくるアルハイゼンを無視して、パリスィアは差し出された白い封筒を受け取った。

これでハートのシールで封がされてたら笑いのネタができて面白かったのに、と残念に思いつつペーパーナイフを手に取る。

仮にハートのシールで封のされたラブレターだったとして、それを笑い物にしようとするあたりパリスィアはクズだった。だがその場合、彼の容姿からして送り主は十中八九男である。


封を切って中から二つ折りの便箋を取り出し、ペラリと開く。

そこには下手でも上手でもない、普通の字が並んでいた。パリスィアの経験から、この感じは少年だ。

思い当たるのは先日の旅人。あの後どうなったかっていう報告でも書いてあるのかなぁ、などと予想しながら読み進めていくと、案の定その通りだった。

要約すると、無事に薬作れた!ありがとう!今度お礼に何か贈るね!どこの何がいい?といったところだろうか。

パリスィアは椅子から立ち上がると、棚からアンティーク調の便箋と封筒を取り出し、戻ってきてまた机に向かった。


「…なんて書こっかなー。ね、アルハイゼン。なんか当たり障りのない話題とかない?」

「?別に要件だけ書いて送ればいいだろう」

「こーゆーのって建前が大事なの。…って言っても、あの旅人は手紙を厚くしたところで反応変わらなそうだし、テキトーに用件書いて終わらせよっかなぁ」


ペン立てから深緑色のペンを取り、サラサラと行をガン無視して「稲妻のお茶とお菓子ちょーだい♡」と書き、最後にサインのような走り書きの名前を添えた。


「あっ、やべ…仕事の癖でサインにしちゃった〜」

「いいんじゃないか?君のはそこまで形が崩れていないし、読めはするだろう」

「まぁねぇ。お前なんてもはやハンコで済ませちゃうし」

「どうでもいい事に労力を割きたくないだけだ」


わかる、と雑な相槌を打ってアルハイゼンに封筒を渡すと、自分で出してこいとデコピンされた。

痛かった。

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パァ - 待って好きですなんこれ最後に爆弾入れてきた狂えないとかふぁ?好き (11月27日 9時) (レス) @page24 id: 3b16f5e0a5 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - え?すばらし、かわい…かわい、え?女の…おとこ…かわい。 (2023年2月18日 13時) (レス) @page22 id: 8c728e4c86 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:よつばし | 作成日時:2023年1月7日 11時

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