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診察室に着いた。白一色を想像していたが、実際は観葉植物が多く置かれ、茶色系の小物で揃えられた落ち着いた雰囲気の部屋だった。元からそうなっている壁や床や天井は真っ白だが。
パリスィアに聞いたところ、精神科なのに真っ白な落ち着かない環境作ってどうすんの、と首を傾げられたため、これは彼の趣味というより仕事に必要な環境づくりなのだろう。
ここオレの城、とかふざけているパリスィアを無視して、空とパイモンは促されるまま近くのソファに腰掛けた。
「じゃあ早速咲かせていこう、って言いたいところなんだけど」
「まだ何かあるのか？」
パリスィアはパイモンの問いに頷き、棚からノートを取り出した。
ページを捲れば数字や文字が飽和しているページしかないそれを開いて空達に見せ、黄色のラインマーカーが引かれた数字を指差す。
「これが、開花に必要な元素量。草元素と水元素、それから風元素をそれぞれこの分取り込んだら花が開くの。で、それにかかる時間が平均して千年ってワケ」
「えっと、自然に流れてくる元素を取り込んでるから、ここまでたくさん集まるのに時間がかかってるってこと？」
「そーそー。神の目を持った人間が人工的に元素をこの分込めれば開花する…んだけど、生憎オレは水しか無理だから、草要員と風要員が足りないんだよねぇ。
アルハイゼンは死ぬほど忙しいから捕まえらんないし…と唇を尖らせて考え込む。
空は、この人は他人の都合を考えられる人間なんだなとパリスィアを見直したが、よく考えれば教令院のほぼ全ての権限をアルハイゼン握っているこの状況で彼を足止めしたら、教令院所属であるこの人自身が困るのか、と思い当たり、評価を元に戻した。
今のスメールはかの書記官の働きで成り立っていると言っても過言ではない。あそこで無理矢理にでも引っ張ってきていたら、明日らへんには教令院が仕事の山に追われて阿鼻叫喚になるだろう。
まぁそもそも、あの効率厨がパリスィアのワガママに付き合って付いてきてくれるのかと聞かれたら否としか言いようがないのだが。
殴ってでも黙らせてから仕事に戻るだろう。
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パァ - 待って好きですなんこれ最後に爆弾入れてきた狂えないとかふぁ？好き (11月27日 9時) (
レス) @page24 id: 3b16f5e0a5 (このIDを非表示/違反報告)
爽(プロフ) - え？すばらし、かわい…かわい、え？女の…おとこ…かわい。 (2023年2月18日 13時) (レス) @page22 id: 8c728e4c86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よつばし | 作成日時：2023年1月7日 11時
