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二十四頁 ページ7

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黒「Aさん」

少し汗の匂いを纏わせた黒子君が、小声で話しかけてきた。

首を傾げることで疑問を示す。

黒「もしかして、彼は妖怪じゃないですか?」


流石、鋭い。


貴「…どうして?」

黒「何となく…違和感があって」


人間観察が趣味の黒子君には、少し簡単だったかもしれない。


貴「察しの通り、彼は妖。中でも特に力の強い、鬼の一族。更に鬼の中でもそこそこ強いらしい。

それから、記憶を失ってる」

黒「記憶を?」

こくりと頷く。

赤「ほぅ…それで、妖力の高い君に記憶を探してもらおう、ということか」

何時の間にか合流していた赤司君に、また一つ頷く。

黒「ですが、何か案はあるんですか?」

今度は首を横に振る。

ふむ、と考え込む二人。


貴「……まぁ、これから探してみるつもり」

赤「俺も調べてみるよ」

黒「僕も協力出来ることはするので」

貴「無茶は…しないで」

赤「ああ」

黒「Aさんもですよ」

練習に戻る、と二人が立ち去る。



魅鈴「どうかされたのですか?」

貴「………いいえ」

魅鈴の視線から逃れるように、ボトルを持つ。

貴「手伝って、」

魅鈴「は、はい!」

魅鈴が、軽やかに舞台から飛び降りる。


水道で魅鈴にドリンクの作り方を教えながら、私はある本を思い出していた。

確かそれは妖怪が書いた、医療書のようなもので、その中に、記憶喪失についての記述もあった筈だ。

題名は…『妖体白書』だったかな。






魅鈴「A様?」

魅鈴の声ではっと我に返る。

魅鈴「どりんく、は全て出来ましたが………どうかされたのですか。具合でも悪いのですか」

心配そうな魅鈴の顔に、私は慌てて頭を振る。

貴「…大丈夫。行こうか」

魅鈴「はい!」

大きく頷いて、魅鈴が意気揚々と歩き出す。

その背中に、あの人が一瞬、重なった気がした。



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リサっペ(プロフ) - キセキのファンの先輩?の名前が舛添と野々村って作者さん狙ってますか?笑笑 (2019年1月10日 1時) (レス) id: cc75c6e61c (このIDを非表示/違反報告)
妖怪アパート大好き(プロフ) - 夏目友人帳と黒子のバスケのコラボ作品だなんて、嬉しすぎます!これからも、頑張って下さいね。いつでも、応援しています (2016年7月29日 13時) (レス) id: 589fb42408 (このIDを非表示/違反報告)
しぇるふぃあ。 - な、夏目くんの彼女設...?!これからも無理せず頑張ってください!! (2016年6月14日 7時) (レス) id: 2fca820d76 (このIDを非表示/違反報告)
百鬼(プロフ) - 面白いです!夏目友人帳も黒バスも両方好きなので、コラボ作品嬉しいです!!これから、どうなるのか展開が楽しみです!更新、頑張って下さい♪ (2016年6月5日 0時) (レス) id: 3beef78559 (このIDを非表示/違反報告)
マコト - わぁぁぁぁぁぁぁい!!続編だぁぁぁぁぁぁ!!楽しみだな!楽しみだな!頑張ってくださいねぇぇぇぇぇ! (2016年6月4日 21時) (レス) id: f1a7d746af (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:泉水真琴 | 作成日時:2016年6月3日 22時

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