愛されたい少女は米花町へトリップし、ブラック本丸の審神者にされました。第3章【名探偵コナン×刀剣乱舞】

123振り ページ26

『はぁ…はぁ…はぁ…』



あと…3体…
槍と大太刀と太刀…。
肩と脇腹…背中から血が流れる…。
ああ…今日は帰ったら粟田口の短刀を治すのにな…。



『……あああああっ!!!』



槍を交わして太刀を斬り付ける。
が…倒しきれない…。



『くっ……うぁ…っ』



あー…交わした槍が…脇腹を抉ってる…
うあ…
ベチャっと音がして自分の血の上に倒れたんだと気づいた。
霊力での止血が追い付かない…。
再び3振りが刀を振り上げた。
一瞬動くのが遅れてしまった…
太刀が避けられない…そう思った時だった…。

ﾌﾞﾜｯ!!

桜が舞って…私の目の前に白い布と…竜…。
碧の瞳と…金色の瞳…。



山『晴澄…っ…』

倶『……動くな…晴澄…』

『……な…んで…?』



その2振りはあっという間に時間遡行軍を倒した。
そして私に駆け寄ってきた。



山『晴澄…肩を貸せ…』

『え…あ…待って…今ここから出る…』

倶『いい…』

『え…?』

山『出られる…お前の霊力使わなくても…』



山姥切がそう言うと、私達は闇域から出ることができた。
なんで…2人は自由に闇域に出入りできるんだろう…。



蛍『主!!』

『ぅ?
蛍……ここで主は言っちゃダメだよ?』

愛『あー言わんこっちゃない!!
15体はいたのに何で1人で行くんだよ!!
俺達あそこから出ちゃったら主無しじゃ戻れないんだからな!?
でもなんで山姥切と伽羅が…』

『わ、わかんない…
私……初めて2人と話したし…』

山『……………』

俱『……………』

国『………それより主はん…あの3人、帰ろうとせーへんで
ずっと主はん来るまでここにおるゆーて…』

『うぅ……っは…』

航『おいおい、傷深いじゃねーか!?』

『っは………』

山『…………っ……
薬研は加州達と一緒に今本丸で足止めされてる
俺たちで何とかするしかない』

俱『……………ああ…』

松『待て』

山『……………なんだ』

松『警察には連れていかねーから
手当させろ…』

『!!
だ……め…………断っ………て…』

蛍『!!
主?主っ!!』

山『……気を失っただけだ
……………すまない、晴澄…
頼む…手当させてくれ…』

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