愛されたい少女は米花町へトリップし、ブラック本丸の審神者にされました。第3章【名探偵コナン×刀剣乱舞】

109振り ページ12

物吉が泣き止むのを待って
そして部屋の結界を解いた。
すると部屋に皆がなだれ込んできた。



『うわっ…』

蛍『あるっ……じ……』

愛『おいおい、マジかよ…』

亀『…………物吉……』



物『物吉貞宗、ただいま帰りましたっ
今日からこの本丸に、皆に幸運を運びますよっ!!』



薬『本当にやっちまった…』

鶯『………これは驚きだ』

次『それ鶴丸のセリフだよぉ』

杵『別に鶴丸だけのセリフではないからな…』

亀『物吉…』

物『亀甲さんっ
ずっと側にいてくれてありがとうございます!!
また今日からよろしくお願いしますね!!』

亀『はい、勿論です
こんなぼくですが…今日からまたよろしくお願いしますね』



感動の再会が繰り広げられてるのを
私は部屋の端にへたりこんで眺めていた。
笑って……泣いて……喜んでくれている…。
桜が舞って……皆が幸せそうに笑っている…。



『………頑張らなきゃなぁ…』



あれ……なんだろう……
ちょっと眠い……や…。
あ……国行……そんなに慌てなくたっていいのに…。
ちょっと眠いだけだから……。








*国行side*
国『主はん!!』

前『主君!!』

平『大丈夫ですか!?』

蛍『薬研っ!!主が!!』

薬『ちょいと落ち着けや、お前ら…
……………………うん、ただ寝ているだけだろう
熱もないしな…』

亀『ほ、本当ですか?』

薬『ああ、心配すんな』

亀『物吉……貴方、ご主人様がどのようにして
刀を治したのか分かります?』

物『それが……分からないんです……
いつの間にか治っていて…
気付いたら主様の霊力に包まれていましたから…』

国『………何したんです……主はん…』

愛『!!
なぁ!!』

巴『どうした』

愛『この刀…いつも主が使ってる刀だ…
血がついてあっちの部屋に落ちてた…』

薬『!!
大将の利き手は右だから…こっちか!!』



薬研はんが左袖を捲り上げると
血こそは止まっていたが、深く斬った傷跡が左手首にあった。



燭『!!
それじゃあ…刀を治すのには…』

歌『審神者の血が必要…
主が…傷つかなければならないのか…』

包『そんなっ…』

鯰『兄弟治すのに…また主は傷つかなきゃならないんですか…』

骨『……』

次『……ほら、アンタ達!!
主は、アンタ達にそんな顔してほしいんじゃない
さっきみたいに、アンタ達が喜んでる顔見たいんだよ!!
主がそうしたいなら…アタシは止めない…』

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