密室脱出ゲーム【おそ松さん】 (ページ2)

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Aside

数時間前の話だ

A「………あ、あの…おそ松……」

私は長い間の片思いを終わらせようと

人生で初めての告白をした

A「……す、好きな……の…」

…駄目元だった

振られる覚悟だった

だって私は中学がおそ松と一緒で、高校もたまたま同じってだけで

仲が良かったわけでも、頻繁に話してたわけでもない

それでも私はずっとおそ松のことが好きだったから、勇気を出した

おそ松「………

……マジ…？」

………私の恋は…

おそ松「………お

俺も……ずっと好きだったっつーか…

………っ、う、嬉しいわ…ありがと…っ！！！」

無事に実った

A「ほ、ほんとっ！？ほんとに！？う、うわぁぁ…よかったぁ…振られるかと思ってた……」

……憧れの人と結ばれ、幸せな高校生活を送っていた

お互い毎日笑いあって、楽しく過ごしていた

………が、

その大きな幸せをぶち壊す出来事が起こった

おそ松「…なんで……

なんでっ…なんでだよっ……クソっ…くそっっ……」

……おそ松の弟、カラ松と一松が亡くなってしまった

3人で出かけに行ったところ、2人の通り魔に襲われたらしい

通行人も割といた為、その通り魔はすぐに捕まったが

おそ松だけが助かったのだ

私もカラ松と一松と仲が良かったからショックだった

…でも、おそ松はそれ以上にショックを受けていた

弟を守れなかったことと、自分だけが助かってしまった申し訳無さで毎日泣いていた

……おそ松はその日から、死んだように生きていた

私の話には耳を傾けてくれるも、目を赤くしながら辛そうに笑う

私はそんなおそ松を見て、彼女としてとても辛かった。

いつしか私はおそ松の励まし方がわからなくなった

ただ隣にいるだけで、何もできなかった

……そんなある日

私はおそ松に告げられた

おそ松「……別れよっか。」

付き合って六ヶ月、カラ松と一松が亡くなって二ヶ月のことだった

……私は

A「………

…う……ん…。」

頷くしかなかった。

そしておそ松と別れてから、一ヶ月が経ち

おそ松も徐々に元気を取り戻していっているみたいだが、私達の仲が元に戻ることはなかった

すれ違うとおはようと言う、そういうレベルだった

……そんな状況の中

眼が覚めると、おそ松と2人で密室にいたと言うわけだ

…これが、私とおそ松が気まずくなっている原因なのである。