文通

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翌日、百合子ちゃんから返事がきていました




百合子ちゃんは全て書いてくれていました




「……実は…自分は人より長く生きられない…」




百合子ちゃんは体が弱く、入退院を繰り返していたのです




だから手紙がパタリと来なくなったりしていたのです




そして昨日手紙があんなことになっていたのは、百合子ちゃんが前々から楽しみにしていた研修旅行と入院期間が被ってしまっていた




そして、クラスメイトに心ないことを言われたり
自分の体質を酷く憎んだとのこと




「……どうせ人より早く死ぬなら、今ぐらい楽しみたい」




その言葉が、酷く私の胸に突き刺さりました




…百合子ちゃんが前に、手紙で私に書いてくれたことを思い出しました




「……自分の体は…大切に……」




……私は、自分の体なんてどうでもいいと一時期思っていました




そう思っていたことは百合子ちゃんも知っていました



この言葉を書く時、百合子ちゃんはどんな気分だったのでしょうか




健康的な体を持っている私が、少ししたことで無神経なことを彼女に言ってしまっていた




…百合子ちゃんに、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました




「……ごめん…百合子ちゃん………」




…百合子ちゃんは、私の大好きな友達です




そんな百合子ちゃんが、今私に助けを求めています




苦しいと訴えています




…手紙越しがなんだ、会えないからなんだ、声が聞けないからなんだ




百合子ちゃんは辛いんだ。




私は精一杯の思いを、手紙に書きました




文章だけでも伝わるように、自分の言葉で自分の気持ちを嘘偽りなく書きました






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