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非常扉みたいなのを開いて、また開いて、一瞬外が見える道を通って、売り場につながるドアにやっとついた。
「ラビリンス」
「あはは」
潤くんがネクタイをキュッと締め直して、店に入って一礼する。
私もそれに倣う。
颯爽と売り場を歩く潤くんがあまりにもあまりにも王様みたいで。
ちょっとうっとりしていたら、潤くんが私を見下ろして、で？と聞いた。
「え？」
「福岡さんの売り場はどこですか？」
「belle lumièreです」
「オーガニックコスメのベルルミエールさんですね、行きましょう、こちらです」
「あ、もう大丈夫です」
「ベルさんの店長にちょうど用があるからお連れしますよ」
え？え？
なんだかさっきと雰囲気が。
後ろをついていったら、潤くんに気づいた店員さんが、お疲れ様です、って頭を下げる。
「お疲れ様です」
ニコリともせず一瞥してまたまっすぐ前を向いて歩く。
「……」
なんだか。
あれれ？
しばらく歩いて自分の店について、潤くんに頭を下げようとしたら、そのままお店の中に入って行った。
「……あ、潤く」
「マネージャー、お疲れ様です」
うちの店長が潤くんに頭を下げた。
今、マネージャーって言った？
「福岡さん迷っていたのでお連れしました」
「え！わ！すみません！」
店長がペコペコしてる。
「いえ。ここに用があったのでちょうど良かった。前言ってたスプリングの件ですが、」
「あ、はい、カタログでいいんですよね？」
「カタログ貰っていいですか？……もし可能ならデータで貰えます？その方がキレイかなと」
潤くんが、マネージャー？
オロオロしてたら潤くんが話し終わって私を見た。
「がんばって」
「潤くんマネージャーだったの……」
「フロアマネージャー。店内ではマネージャーか松本って呼ぶように」
「そうだ、松本だ！」
「え？」
「名字聞いてやっと思い出しました！いきなり馴れ馴れしく潤くんなんて呼んですみませんでした！！」
頭をペコリと下げたら、潤くんがブフー！って思いっきり吹き出した。
「は？お前名字忘れてた！は？」
「すみません！」
「いい度胸してんじゃねーか」
「すみません！」
「名札見ろよ！」
「すみません！」
潤くんがケケケって笑って、呆気にとられてる店長を見た。
「じゃ、宜しくお願いします、ふふふ」
まだ肩で笑いながら潤くんがいなくなる。
「どういうこと……？」
店長が私をジトッと見た。
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ゆいっと - 続きが気になってしゃーないぃぃ ほんまに面白いです♪ (2019年3月18日 0時) (
レス) id: 3d10d765a1 (このIDを非表示/違反報告)
媽媽氏(プロフ) - 二宮さんのファンタジーっぽいやつが今から楽しみでしょうがない、、、、、でもまずは完結に向けて頑張って下さいな！ (2019年3月16日 23時) (レス) id: 2fcaf6e388 (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - すっごい私好みの展開でもうドキドキワクワクしてます。昨日まで、よしのさんの翔さんメイン(恋終わ)を読み返してキュンキュンしてました♪すごくよしのさんの翔さんに会いたくて…また行ってきます(^^) (2019年3月16日 18時) (レス) id: aab6d8833f (このIDを非表示/違反報告)
たまりん(プロフ) - ドキドキです。よしのさんの作品はどれも何度も読み返してしまうお話ばかりで、いつも楽しみにしています。あの作品のその後も見たいーと密かに楽しみにしています。 (2019年3月16日 9時) (レス) id: 73cb3c7af7 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 世の中に たえて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし (2019年3月14日 14時) (レス) id: b226c79b2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よしの
| 作者ホームページ：
作成日時：2019年2月10日 13時
