〇≠無の証明Ⅳ－１

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プロローグ(つまりいつものページ1

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捜査一課特殊係のさらに特殊な事件を取り扱う私達のことを、捜査零課と呼ぶ。

零は、霊とかけているらしい。

つまり、オカルト的な事件を主に取り扱っている。

呪い殺されそうなんです。
宇宙人に連れ去られました。
超能力でずっとテレパシーを送り続けられていて困っています。

事件性がないかどうかを確認し、事件ではないと判断したら、しかるべき対策をとり、不安を抱く原因を取り除いて市民の安心安全な生活をお届けする。

それが我々の仕事。

メンバーは以下のとおり。

どんな事件もとりあえず全部吸収して解決に導く係長の大野さん。
実は霊的不感症。
というより霊に嫌われてるのでは？と最近気づき、もしかしたら彼は守護神ではなく鬼に近いものを背中に背負ってるかもしれない、と密かに調査中。

頼りない係長の代わりにTEAM零を仕切っているのはこの世の超常現象を信じたくない、超リアリズムの櫻井さん。
超能力とかお化けとか絶対信じない！と言っているけど、私の心に直接、ボーッとしてんなよ！罵倒してきたり最近はテレパスを自覚し便利に使ってくる。迷惑。

そして、朗らかさで呪いだけでなく心の闇も取り除く相葉さん。
彼は思念を光として感知する能力がある。
霊の姿は見えないけど光で感知していて、悪意のような負の感情は真っ暗にみえてるらしい。

そして最近ますます悪霊払いが得意になってきた担当二宮さん。
この人にはとんでもない守護神がついていて、本人曰く覡。シャーマン。
悪霊なんかは彼が憑坐として神を降ろした瞬間恐れをなして逃げていく。
守護神に愛されてるためある意味最強。

そして、幽霊など信じていなかった私の宗旨がえを促した、真面目で真摯な松本さん。
心も見た目も美しく、ふざけたチーム零の中の私の癒し。
松本さんははっきり見える人だそうだ。
ただし、不思議なことにコンタクトやメガネやサングラスをかけてたら見えなくなる。

そして、私。
前にいた所轄で、人の心を読める魔女と呼ばれた。誤解だ。

だけど櫻井さんとはテレパシーで会話することができる様で、日に日にその力は強くなってる。
何の違和感もなくその感覚を受け入れられるようになり楽になったとはいえ、それでもまだ困惑は隠せない。

「次の、ちょっと面倒な捜査になりそうなんだよな」

デスクに戻った大野さんが、珍しく困ったようにそう言った。

私たちみんなで顔を見合わせる。