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「それは……お母さんGJだよ……」
「お母さん自分でもそう思う、あんなシーン子供が見ちゃったら大変なトラウマよね……お母さんでもショック大きかったのに」
「それで？その後は？」
「優陽ちゃんと陽向ちゃん今どうしてるかな、離婚して、優陽ちゃんのママも実家に帰ったみたいだけどね、あ！そう、それで！」
お母さんがやっと本題！って感じで手をパン！と叩いた。
「あ、うん」
「潤くんが意地悪したから転校したんだってクラスの子が言いだしたみたいでね！ほんとのことなんて言えないから、違うよっていうだけになってて」
「……それは……子どもたちには詳細言えないよね……」
「そうそう、先生もはっきり言わないし大人は口を濁すし、もしかしたら潤くんのせいかもな、ってことになっちゃって」
「え……潤くん、それ知ってるの？」
「多分知らないままなんじゃないかな、そんな話しないし」
「潤くんのママは？」
「多分知ってると思うけど」
「訂正してないの？」
「でもまぁ、潤くんも意地悪しなくなったしまぁいっか、って感じなんじゃないの？」
「……そんな……」
「……でもそこからかな、潤くんがAに滅茶苦茶優しくなったのは」
ふいに、頭の中を過る、小さな違和感。
もしかして潤くんは。
「ちょっと、潤くんに電話する」
「何言うの」
「もう一度、ちゃんと、好きって言う」
「何を急に」
「潤くんは色々勘違いしてるんだと思う」
「そうなの？」
「もしそうだったら潤くんは一生幸せになれないよ」
「意味分かんない」
お母さんがのんびりした口調で言った。
「電話しなきゃ」
「お母さんは買い物行かなきゃ」
お母さんが出かける用意をしてる姿を横目に見て、潤くんに電話を掛ける。
コール音も鳴らずに、おかけになった電話をお呼びしましたがお出になりません、というガイダンスが聞こえてきた。
「え？」
何度かけても同じ言葉が繰り返されるだけ。
これ、着拒、されてるのかなぁ。
こんなにハッキリ拒絶されるということは、もう私とは縁を切りたいということ？
そんなの嫌。慌てて潤くんの家に向かう。
チャイムを鳴らしたら、インターホンにおばさんが出た。
「Aです。潤くんいますか」
「あれ？デートって言って出かけたけど……Aちゃんとだったのね、もう出たわよ」
「あ……ありがとう……」
心がポキリと折れた。
……もう、
どうでもいい。
ふらふらと、歩き出す。
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りるまめ(プロフ) - 限りある時間を割いて読むのが私の至福のひとときです♪いつも素敵なお話ありがとうございます。 (2018年8月20日 0時) (
レス) id: ac8bd37eaf (このIDを非表示/違反報告)
橘花(プロフ) - スーちゃんどうしたのかなってぞわぞわしますね！きっと鳥籠にいるのを見て放してあげたんだろうけど、心境が切ない。。踊るっきゃねーな！ていいですね！とりあえずくるくる回ってみようかな！彼の守護女神様にぜひばちっと結界をお願いしたいです！！！ (2018年8月15日 23時) (レス) id: 2798c105f2 (このIDを非表示/違反報告)
キミ(プロフ) - いつもワクワクして拝読しております。そしてモゾモゾしちゃうほどに続きが絶妙に気になる終わらせ方で楽しませていただいております。お誕生日までの完結 楽しみにしてます！ (2018年8月15日 20時) (レス) id: 18136aec67 (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - 大切で大切で他人に触れさせたくない、大事な女の子。自分ですら許せない…愛情を拗らせちゃった潤君がいとおしい。 (2018年8月11日 14時) (レス) id: aab6d8833f (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - はじめまして！！実はかなり前からよしのさんのことを知っておりました。私はよしのさんの小説が大好きです。最初はよしのさんの小説で翔くんを好きになりました。今は潤くんに夢中です。よしのさんのお陰で私は今笑ってられています。ほんとにありがとうございます。 (2018年8月8日 0時) (レス) id: 9f20bed09a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よしの
| 作者ホームページ：
作成日時：2018年7月14日 10時
