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課長と色々話していたらお会計お願いします、と店員が言ってきて、お開きになった。
課長から一言あって、皆で送別の品の贈り物などよくある流れのあと店から出て、フラフラしてるAさんを気にしていたら、課長が俺を呼び止めた。
「ねえ櫻井くん、俺はもう帰るからみんなに宜しく言っといてね」
「え、二次会は行かないんですか？」
「行かない」
「皆寂しがります……」
「ありがたい話だね」
「……」
「あのさ」
「はい」
「ロンドンにあいつ連れて行ってもいい？」
なんでそれを俺に言うの。
俺の目は多分動揺と怒りで色が変わってる。
「……もう本人にはそれを伝えたんですか？」
「まだ言ってないよ？」
「その前になぜ俺に言うんです？」
「何故だろうね」
「何笑ってんすか！笑っていう話じゃないでしょ！」
「怖いなー」
「……」
「でもまぁ、来たいといったら俺はおいでって言うよ？」
「そこに恋愛感情は含まれてますか？」
「恋愛感情？どっちが？どっちの？」
課長ののらりくらりとした受け答えに沸々と湧き上がる不信感。
それと、小さな疑問。
課長の手のひらで転がされて遊ばれてる気がするのはなぜだ。
それなら俺はこう聞くまでだ。
「俺が一緒に行きたいって言ったら連れて行ってくれますか？」
「もちろん」
つまり。課長は来るもの拒まず、ってことを言いたいのか？それとも他に何か計算が？
「俺に何を言わせたいんです？」
とうとう直球で聞いてやった。
「君の意見が聞きたかっただけ、どうなのかなぁってね？」
「本音では、……ゼッテー行かせねぇ、死ぬ気で阻止してやる、と思ってます」
「ふぅん」
「何ですか」
「ああ、駄目だ、君は賢いね、僕の負けだよ、引っかからないなぁ」
「何がです！」
「俺の言うアイツって誰だろうね？」
…………ヤラれた！
あっぶね、誰が聞いてるかわかんねーからって固有名詞伏せててセーフ！
目を丸くしてる俺を見て課長がフフと笑った。
「まぁいいや、お疲れ様」
課長が途中のタクシー乗り場で足を止める。
「じゃ、みんな今日はありがとう」
「え！帰るんですか？」
周りにいた人たちが課長を取り囲んだ。
Aさんが後ろの方から走ってきて課長の腕を掴んだ。
「どうして！」
「明日の昼には日本を発つことになってんの。すぐ挨拶に行かなくちゃならないみたいで。準備とかもあるしね」
「うそ……」
「新課長と交流を深めて来なさい」
Aさんの目に涙が盛り上がったのを、見た。
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米(ヨネ)(プロフ) - いやもうホント可愛い。どうしてくれんのってくらい可愛い。後輩の櫻井くんにまた逢えて幸せです〜よしのさん有難うございます(*´ω｀*)続きも楽しみ〜♪ (2017年9月20日 19時) (
レス) id: 409b11d1c3 (このIDを非表示/違反報告)
よしの(プロフ) - にゃんさん» ありがとピース♪首はもう大丈夫なんですけど、なかなか書く暇がなくて。わたわたおろおろしてる後輩くんが可愛くて書いててもつらい(嘘です)いやあ、可愛いっていいですね。素晴らしいです(笑) (2017年9月5日 15時) (レス) id: 60ceea93e9 (このIDを非表示/違反報告)
よしの(プロフ) - ハルさん» 私は格好いいというか、ちょっと口が悪くてオラオラ系だったり帝王だったりが好きなんですけど、いやあ、可愛い後輩くん人気ありますね！可愛いは正義ってホントだったんだなあ。まだまだ可愛いの続きますのでしばしお待ちください！ (2017年9月5日 15時) (レス) id: 60ceea93e9 (このIDを非表示/違反報告)
よしの(プロフ) - *-eni-*さん» 夜の詳細は伏せてますけど(におわせてはいる)いやあ、そりゃあ後輩くん結構手ごたえあり!!!!って喜んでたのに、そりゃないよ先輩ってことになりますよねえ。傷ついて可哀想。先輩許せん。全面的に、後輩くんの味方ですよ私は！ (2017年9月5日 15時) (レス) id: 60ceea93e9 (このIDを非表示/違反報告)
よしの(プロフ) - コズさん» 実はどっちもいっぱいいっぱいだったという。しかもこんなにめっちゃ大好き攻撃してたのに、主人公ちゃん酷い、っそりゃ後輩くんも傷つきますよねえ、後輩くんは全然わるくない！可愛いは正義！ (2017年9月5日 15時) (レス) id: 60ceea93e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よしの
| 作者ホームページ：
作成日時：2017年8月10日 23時
