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どういう意味だったんだろ。
木下効果仕事しろって何よ。
私が男性、というかイケメン恐怖症、治らないほうがよかったってことかな？
それは、どういう意味？
もしかして。
でもまさか。
まさか、二宮くんも私の事が気になっ……
まさかね！
こんな数日で一気に好きになるとかあり得ないよね！
だって！
でも。
私だってあの2、3日で一気に好きになっちゃったんだし……可能性は……
もやもやしながら家に帰って翌日、行きたくないけど仕事に行く準備。
創立記念日で仕事は休みなのに会社はあるとか最悪。
ご近所の子どもたちに風船配ったり、特設ステージで近所の学校のダンスサークルの踊りを見たり、バンド演奏をしたり手品師を呼んだり。
ついでに屋台も少し出して、イカ焼きとか焼きそばとかたこ焼きとかかき氷なんかを出すことに決まってる。
これも地域の人たちとの交流で○周年、とかいう区切りでイベントを開催して、取引先ともパーティをしたり。
ある程度はイベント会社を入れてやってるけど、今年はあまり予算がなくて、結構自分たちでやらなきゃいけなかった。
ヘリウムガスをガスの会社から直接買って、風船を買って膨らませたり、それも私たち営業がやることになってる。
企画の人たちも少しはやるけど、こういうことは営業が向いてるから！っていつも振られる。
仕方なく、なんとかテンションを上げて仕事場に向かう。幸い子供は可愛いから好きだ。
会社について、皆で準備してたら、企画の松本次長が走ってきた。
「横山くんは？」
「……え、あちらに……」
「ん」
すごいイケメンだった。
こんな近くで見たのはじめて。
「生田くんも……」
後ろから大野係長も来た。
おおお。
櫻井くんも来たよ！芹香さんもだ！
何があったの！
生田くんと横山くんが真顔ではい、はい、と、頷いてて、風間くんもそこに飛んできた。
相葉くんも。
「澤部！」
相葉くんが澤部くんを呼んでる。
どうしたんだろう。
なんか怖い。
そこにふらりと二宮くんが現れた。
「二宮くん」
「ん？」
あれ？今日は普通に話してくれる！
ここ最近、話しかけようとしたら逃げられたり、知らん顔されたりしてたのに！
「どうしたの？なんか……」
「ああ、なんかクレームあったみたいよ」
「クレーム？」
「まぁまぁ特大のクレーム。どうなるんだろうね、このまま行くと億単位の損失なんだけど」
「……え！」
「内々に済ませないと……ほら来たよ、取引先の方々」
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作者名：よしの
| 作者ホームページ：
作成日時：2017年6月17日 4時
