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慌てて倒れそうになる体を支えようと腕で体をささえる。
相葉さんの体重を支え切れなくて、腕がかくん、と脱力した。
ラグマットの上に落ちる。
拒もうとした手を振り払われて、そのまま床に押し付けられる。
私を逃げられない状態にしてから、唇で唇をこじ開けられて、絡んだ。
ああ、どうしよう。
このまま流されそう。
相葉さんの手のひらが私の体をなぞって、体が、跳ねた。
体重で押さえつけられて、足が膝を割って入ってきた。
ああ、もう逃げられない。
「……ごめん、Aちゃん」
やっと唇が離れて、深呼吸をした。
はぁ。はぁ。
「え？」
ダメだ。
意識が飛びそう。
酔ってるみたい。
「こっち見て」
相葉さんが私の両頬を包み込んでおでことおでこをコツン、とした。
「相葉さん」
「怖い？」
こわくない。
首を左右にふる。
「ひとつだけ、確認いい？」
「はい」
「俺の気持ち、もう止めなくていい？」
「うん」
「俺の愛重くて壊れない？」
どういうことだろう。
わかんないけど、でも。
「こわれない」
「ほんと？死ぬほど愛してもいい？」
この質問は。
きっと、深い意味がある。
うん、と言っていいのか。
二宮さんに相談したい。
けど。
もう、二宮さんは。
「私も同じ想いで応えられるように努力する……」
「……」
「相葉さん？」
「雅紀だよ」
「……雅紀くんのこと好きだよ？」
「Aちゃん、超かわいい！」
むぎゅ！
ほっぺが潰れる！ってくらい頬ずり。
「あは」
ちょっと笑ったら、唇が首筋に下りてきた。
「くすぐったい！」
「すぐ気持いいに変わるよ」
「……ほんと？やだ、ひゃあ」
首をすくめたら相葉さんがフフ、って笑った。
笑顔が素敵でつい見惚れる。
「雅紀くんかっこいい……」
「ほっぺ赤くしてくすぐったがってるAちゃん死ぬほど可愛い」
「や！」
体を小さくして首を竦めて丸まってたら、相葉さんがそのまま私をお姫様抱っこして、ベッドの上にぽん、と置いた。
「え！」
「可愛いのもっと見せてよ」
「くすぐったがりなんだからやだよ！」
「まじ？」
相葉さんが、楽しそうに笑う。
「ん？」
「敏感なんだーかわいい」
「恥ずかしいよ！」
「でもね、くすぐったいのはすぐ治まるよ」
「ほんとに？」
「試してみる？」
「……うん」
相葉さんが、蕩けそうな優しい笑顔で私を見下ろす。
「……いい？」
「……ん」
相葉さんが部屋を暗くして
私を力いっぱい抱きしめた。
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作者名：よしの
| 作者ホームページ：
作成日時：2016年12月31日 12時
