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お昼休憩になって、お弁当を開けたら、周りにいる子が覗き込んでくる。
昨日はおばさんが作ったから普通で、あれ？って感じだったけど。
いつも、ちょっとだけ可愛く作ってるというか。
たまに写メ撮ってＳＮＳに上げたりしてたし。
そんな風に、面倒なことを楽しもうって決めて、家事はさほど苦痛じゃない。
洗濯はあんまり好きじゃないけど。
上見て下見てって繰り返してたら立ちくらみする。
お風呂の掃除もあんまり好きじゃない。
下ばっか見てたら立ちくらみする。
基本立ちくらみばっかしてる。
「今日は可愛い」
「おばさん、具合悪くて」
「そっか、大変だね二宮先輩」
みんながすっごい聞きたがる、先輩のこと。
「先輩はいい息子さんだよー」
「優しそう」
「優しいよー」
そういいながらお弁当を食べて、トイレに行った帰り、相葉先輩が階段から下りてきたところを見かけた。
私は知ってる、けど向こうは知らないだろうし、って感じで目が合ったけどそのままスルーしようとしたら、後ろから松本先輩も来た。
「あ、先輩」
「あ、A。お疲れ」
「お疲れ様です、どこ行くんですか」
「職員室の掲示板見に行くとこ」
「掲示板？」
「うん、大野さんが絵画展入賞したって貼り紙してるらしくてさ」
私たちが話してたら、相葉先輩が『Aちゃんって、ニノの？』って松本先輩に聞いた。
「あ、こんにちは……」
一応、挨拶してみる。
「ね、可愛いお弁当、Aちゃんが作ったの？」
相葉先輩が、人懐っこい笑顔で聞いてきた。
「見ました？」
「見たよ！ニノがなんだこれ！って叫んでー」
「ふふふ」
松本先輩もくすくす笑った。
「おまたせ……あ、こんにちは」
メグちゃんが先輩にちょっと頭を下げる。
「お弁当隠して食べてたよ！」
「やっぱ怒ってました……？」
「ああ、違うの！俺がこれ愛妻弁当じゃーんって言ったら怒ってた！」
相葉先輩が、あはー！ってキラキラした笑顔を向けた。
「……」
「ハートがいっぱいだし愛情たっぷりに見えた！」
「……すみません……」
「すげーおいしそうだから一口もらおうとしたら、絶対ダメって食わせてくれなくてさー！ケチー！」
「行くぞ」
松本先輩がちょっと笑って相葉先輩に声をかける。
「また家に遊びに行くね！」
手をブンブン振りながら、渡り廊下を歩いていく、スタイルよすぎの先輩二人。
「あの弁当、……先輩にも作ったの？」
メグちゃんが頭を抱えた。
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なるちゃん(プロフ) - うわーん！ 涙涙、、、 カズくんがお兄ちゃんでよかった！！ (2018年1月29日 10時) (
レス) id: a1fe1fb9b8 (このIDを非表示/違反報告)
こずえ(プロフ) - こんばんは。いつも読ませて頂いてます。年の近い兄ってこんな感じなのかなって想像しながら読んでます笑 冷たくしてしまうお兄ちゃん…素直じゃないですね〜 これからどうなるのか楽しみです！ (2016年5月13日 23時) (レス) id: bf5dbd1af4 (このIDを非表示/違反報告)
るこ(プロフ) - こんにちは♪お兄ちゃんたらっ///本当に素直じゃないんだからと、悶ております♪今度はいつ、甘やかしてくれるのかしらん♪ (2016年5月13日 14時) (レス) id: c20acea42a (このIDを非表示/違反報告)
梨沙(プロフ) - お兄ちゃんのバカ！でも好きで好きで死にそうです。今日はどんなウィンクで殺しに来るのかと♪(´ε｀ ) (2016年5月13日 13時) (レス) id: e385bf4ae4 (このIDを非表示/違反報告)
ebi信号(プロフ) - 我のアホな行動、言動にズドーンと堕ちてた、けど、やっぱり読みたくなってしまう…(T＿T)ｼｭｰﾝ (2016年5月13日 13時) (レス) id: 76d9f58a12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よしの
| 作者ホームページ：
作成日時：2016年4月22日 14時
