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「……あーでも、やっぱいい！嫌ならいいの！そんなつもりじゃない、っていうか？嫌なら無理矢理な事はしない！うん！」
あら？そうなんですか。
無理矢理じゃないってことは、いい？って聞かれて、うん。ってやりとりがないとなんにもしないってことですか。
うん、なんて言えねーよ！
やだ、ばっか言っちゃうよ！
全然嫌じゃないのに！なんてね！
なんにもしないぞ！って覚悟を決めたような顔をして腕を組んじゃった。
普通！抱っこしてチューしてその流れで触って嫌がらないから続き、ってパターンじゃないのっ？
「じゃあ……見るだけ？」
「うん。見るだけー。絶対！見るだけ！」
「……見たらちょっと触ってみていい？触ったらちょっと乗ってみようかな？乗ったらその辺走ってみようかなぁって車の試乗みたいになんないの？」
相葉くんが目をまん丸にした。
「びっ……くりしたぁ、Aちゃん超えっちなこと言い出したのかって思っちゃったよ！」
……私が下ネタ全くＯＫ！むしろカモン！
ってことはまだ彼はご存知ないということで。
「やだ！恥ずかしい！」
とか言ってみる。
「あはー」
なんだ、この甘い空気は。
「うふふ」
「でどうなの？緑？」
で？見て、緑だー！あははー！うふふー。もうダメ！えー、いいじゃんもっと見せてよー。恥ずかしいよ！え？こんなきれーなのに？
ってよくある？流れになるのか？
ああ、もう私、こういうまどろっこしいの、無理！もう無理！
「相葉くん！」
「ん？ハイッ！」
私の真顔を見てシャキン！とした。
「その流れでやるんなら先にシャワー浴びさせてもらっていいかな？ここに来るまでに汗びっしょりなの。緊張しすぎて！」
「え……」
「カフェでお会計忘れて出てきちゃうくらい緊張してたの！もう緊張がメーター振り切ってるの！緊張しすぎて吐きそう！やるよね？やるんだよね？ならシャワー浴びたいぃ！」
「……えっ……と」
相葉くんがぽかーんとして私を見上げた。
うわぁ、私、何言ってんだ！
私のバカ！
穴があったら入りたい、じゃなくて穴掘って入りたい。
「Aちゃん……」
「……」
「超かわいい……！」
「はっ？」
「じゃあさ、とりあえず、……汗とか気になっちゃうんならシャワー行ってきなよ！吐き気治してきて！」
なんだこの変なやりとり。
でもまぁ、とにかく。
私はひどい脇汗から解放されることは決定したようだ！
とりあえず、オッケー！多分！
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作者名：よしの
| 作者ホームページ：
作成日時：2015年7月31日 19時
