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今頃ももちゃんと相葉くんが二人きりで、
好きだー、とか相葉くんが言って、ももちゃんもまぁ断らないみたいなこと言ってたし。
ううう、ほんとに具合悪くなってきた。
吐き気がする。
ムカムカする。
炭酸飲みたい。
スウェットのワンピに携帯と財布しか入んない小さい赤いバッグ。
髪も無造作のお団子っていう超適当なかっこでコンビニ行ってカルピスソーダとか買おうしてたら、ラインにメッセージが来た。
何気なく見て、相葉くんだったから、思わず見てみぬふりをした。
お店を出て、もう我慢できなくてカルピスソーダを開けてコンビニの前でぐびぐび。
ぷはー！とかやってたら高校の時、同級生で同じテニス部だった男に会った。
「Aじゃん、ひさしぶり」
「あー、ひさしぶり、だっけ？」
「成人式以来だよな？」
「そんなわけないよ、一昨年？お祭りに女と歩いてるの見たよ？」
「どの女かな」
「どの女かわかんないくらいモテてるとかマジか！なんでこう、モテそうなやつに彼女がいなくてあんたなんかに」
「お前にそこまでディスられる意味ワカンネー！」
「今、機嫌悪いのよ、わたしはね！」
「女の子の日？それとも振られた？」
「うるさい！」
変わんねーなお前、とか言われて、お前もな！とか笑いながら言い合ってたら、今度はラインに着信が。
「……」
相葉くん？
なんだろう、ももちゃんと付き合うことにしたっていう報告？
携帯を見下して、大きなため息を吐いたら、同級生の男が、プププ、って笑う。
「この歳でフラレるとかお前一生結婚できないパターンじゃね？」
「……」
「もらってやろうか？」
「年収2000万以下の男は男と認めない」
「バーカ！」
頭をパコンと叩いてきた！
回し蹴りで反撃！空振り！
「テメー！」
「足短いから届かねーよ！」
「ハァ？」
相葉くんの着信が一旦切れて、またかかってきた。
同級生を押しのけて、仕方なく、電話を取る。
「もしもし」
「具合悪いって聞いたんだけど」
「そうなんです、胃がムカムカしてて、家で寝てます」
「……」
「おやすみなさい」
「カルピスソーダ持ってコンビニの前に居るのにどうやって寝るの？」
……え！
どこだ！
周りをぐるん、と見渡したら、駐車場に停まってる車の中から相葉くんが見えた。
「……」
バレた。
仮病がバレた。
仮病じゃないけど。
「彼氏いないってのも、嘘だったりしてね」
相葉くんの、苦笑する、声がした。
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作者名：よしの
| 作者ホームページ：
作成日時：2015年7月31日 19時
