６、都会的暴言 ページ6
よくわかんないけど合格したみたい。
全然意味わかんない。
「部長は？」
「潤がいいならいいよ」
櫻井くんが松本くんを見上げて、どうする？って顔をした。
松本くんが近づいて来て、私のすぐ横に立って見下ろした。
「俺の席」
「あ！すみません！」
「いいよ、詰めて」
ううう。
目の前に、櫻井くん、二宮くん、大野くん。
私の両サイドに松本くんと、相葉くん。
なにこの逆ハーレム。
なにこれ。
目の前の二宮くんが、私をボーッと見てる。
これが一番、まずい。
二宮くんが、ヤバイ。
笑い出しそうな、でもまっすぐで、なんかいろんな感情が入り混じった目。
「おい」
松本くんが私を呼んだ。
「はい」
じー。見下されてる。
大きな目だな。
きれいな顔立ちだなあって見上げる。
っていうか観察。
「なんですか？」
「……」
「ん？」
「前の学校に彼氏いなかったの？」
「いません！」
「好きな奴は？」
「いいな、と思う人はいたけど、好きかどうかは……」
「どんなやつ？」
「普段は冷たいけど、たまにすごーく優しい人で……」
「見た目は？」
「見た目は……ぱっと見は優しくて可愛い感じ？」
じーっとみつめられてる。
じー。
「ん？なんですか？」
「俺のこと、どう思う？っていうか、ここのメンバーどう思う？」
「……みなさんイケメンで都会だなって」
「都会！」
櫻井さんがぶふう！って吹き出した。
「都会？」
松本くんもウケケって笑った。
「前は田舎だったの？」
二宮くんがくすくす笑って聞く。
「まあ、はい。都会で困惑してます。人が多いし。お祭りかと思いました」
「おまつり」
大野くんが、ふにゃ、って笑う。
「ねね、Aちゃんってこの中で誰が好み？」
相葉くんが、聞いてきた。
「見た目で判断できないよ、いくらかっこよくても俺様とか怖いよ、壁ドンとか怖い、嫌い」
「……」
「それに、いくらかっこよくても、びっくりするくらい天然ボケとかマイペースとかヘタレな人はヤダ。頭のいい人が好きですけど、成績がいいから頭いいとは限らないし」
ぶふうって全員が吹き出した。
「ん？」
「見た目で判断しないの？」
「できません。そりゃカッコいいほうがいいけど、性格重視でしょ」
「じゃあ、合格」
松本くんが、ニカ！って笑って、私の頭を一回ぱこんって叩いた。
「……なんで叩いたの？」
「そのうち分かるよ、お前が暴言吐いたってことが！」
暴言？
二宮くんが、私を見てふふって、笑った。
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みゅう(プロフ) - 解放ありがとうございます。涙。だいすきです。。 (2019年10月20日 22時) (
レス) id: 94596ebf5a (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - この学校に通いたいです。。こんな青春したい。。よしのさんのお話すごいツボです〜 (2016年1月6日 22時) (レス) id: 8994b070b7 (このIDを非表示/違反報告)
RAITO - こんにちは!!RAITOと申します。読ませていただきました。今までとは少し違うテイストの物語でわくわくします《*≧∀≦》青春の甘酸っぱい香り!! (2015年6月27日 11時) (レス) id: 485e47e579 (このIDを非表示/違反報告)
ちょりん(プロフ) - 高校までの6年やってたユーフォが出て浮かれてたら、最近始めたコンバスが！しかも担当が！勿論話も楽しくて(><)何があるのかドキドキしてます！ (2015年6月10日 1時) (携帯から) (レス) id: 83acbf6b6f (このIDを非表示/違反報告)
ぽにょか(プロフ) - 青春、ＳＦ、長編、どんと来〜い♪ 楽しいです。切なさもありつつ、和の避けたかった未来、それでよかったのか和と、分からないまま 和を叱咤激励、主人公ちゃんを応援しながら日々過ごしてます。 (2015年6月9日 23時) (携帯から) (レス) id: 0bab093355 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よしの
| 作者ホームページ：
作成日時：2015年5月30日 17時
