第88話-彼女の墓参り- ページ41
8月 世間は夏休みで家族旅行やプール、海に行く若者たちが多いだろう。
その中でやってくるのがお盆休みだ
【 盆休みになると、亡くなった人が帰ってくる 】
わたしの両親は共に亡くなった
私が上京しても必ず守る事がある、それは両親の墓参りだった
マホトと共に愛知に行った
久しぶりのわたしの故郷 愛知は相変わらずの街だ
街中から離れて、愛知でも田舎の場所にわたしは住んでいた、折角だからと1泊していく事になった
【 MAHOTO side 】
あいつの両親の墓はホテルの近くにあるらしい
広い墓地の上の方に『高橋』があった。
墓の前に座る日傘を差した俺の彼女は歌を口ずさんでいた
【 夢の後先へ 夜明け陽が眩しくて
またいつかなって笑い 道はどこかへ続き
くだらない事で笑い くだらない事で泣いた
今だってそうだろ We had to say good bay.
Nothing’s good to me Nothing’s changing
Time’s just passing Nothing’s changing…】
まだまだ歌は続いた。
Aの両親はどんな人だったのだろう
俺の母親みたいに気さくな人だろうか、俺の父親みたいに元気な人だろうか。
『お盆の日って亡くなった人が帰ってくるって聞くじゃない?だから帰って来たよって、言いたいんだ。わたしは東京で頑張ってる事の発表会』
「そっか。なら来年もまた一緒に来よう、クソうるさい野郎達も連れてさ」
『ありがとう、マホト』
ホテルに帰ると、噂を聞きつけてやってきた
てつやが遊びにきやがった。
真っ先にAに飛び付きやがったけどな。
「マホっちゃん!来るなら言ってよ!!」
「言うわけねぇだろ、バーカ」
「酷すぎる!でもAちゃんに会えて俺はとっても嬉しいぜ…」
『てつやさんも、お元気そうでなによりです』
「あー!もうAちゃんは、マホっちゃんと違って優しいなあ?もうだからモテるんだよ」
「モテるからなんだ、Aは俺の彼女だ。」
『ちょ、マホト?』
「わかってるわかってますって!」
「分かってるなら帰れ!俺は今からAとお楽しみなんだよ」
「まってまって!俺はAちゃんの歌聴きにきたの!さっきの歌もっかい歌って!」
『歌?』
「は!?てめえ、ずっと見てやがったな!?てつやこの野郎!!」
てつやが逃げ叫んで俺はてつやを追い掛ける
その横で見ているAはクスクスと笑っていた
俺はこれだけですごい幸せだ。
【 MAN WITH A MISSION Memoris 】
作者が大好きなバンドの曲です。
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おるきマン(プロフ) - やすすさん» ありがとうございます!!本当更新出来てなくてすいません…!ゆっくり更新致しますのでこれからもよろしくお願いします! (2016年6月12日 1時) (レス) id: fc2ed5eea4 (このIDを非表示/違反報告)
やすす(プロフ) - すっごい面白いです!!更新楽しみにしてます(>_>) (2016年6月12日 1時) (レス) id: 894fe41281 (このIDを非表示/違反報告)
おるきマン(プロフ) - アヤト&大和&マイカさん» コメントありがとうございます!これからも頑張って参ります、よろしくお願いします! (2016年5月12日 8時) (レス) id: fc2ed5eea4 (このIDを非表示/違反報告)
アヤト&大和&マイカ(プロフ) - わーっしょい!マホちゃんw (2016年5月12日 7時) (レス) id: b2ac6fbfaa (このIDを非表示/違反報告)
Uta :-)(プロフ) - おるきマンさん» いえいえ♪ 更新楽しみにしてます!! (2016年5月4日 9時) (レス) id: e1c4bf5915 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おるき | 作成日時:2016年4月24日 22時