ノンショルダーな同居人２【紫】 (ページ27)

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重岡side

濱ちゃんからアコースティックギターを借りた桜ちゃんは、適当に弾いている。

桜「久々に触ったけど、案外弾けるもんやなー。」

「桜ちゃん、骨折しとるんやから無理は禁物ね。」

桜「はーい！」

濱ちゃんは、桜ちゃんが歌う姿を初めて見ると言ってたけど、お酒に酔ったらよく歌ってる桜ちゃんを見るのが俺の好きな時間やった。

今日はお酒が入ってなくて元気な桜ちゃんを独り占め～。嬉しいわ～。なんて思っていると、ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝとチャイムが鳴った。

桜「はーい！しげくん、ちょっと待ってね。宅急便かも。」

??「桐山急便です！」

桜「あっくん！！」

桐山「よっ！差し入れ持ってきたで～！」

桜「うわぁ！ありがとう！！上がって！」

照史くんが来てしもうた…。

せっかくの独り占め時間が…。

ボールペンを持ちながらガックリしていると、照史くんがリビングへ入ってきた。

桐山「どうしたん、シゲ。」

「なんで邪魔すんだよ！！！！」

桐山「何のだよ！」

「作詞の！！！」

桐山「あーそれね！ごめんなさいね！」

桜「2人とも喧嘩しないでぇぇぇ！！！もう、智洋くん呼んじゃうよ！！！！！」

ハッとして桜ちゃんを見上げれば、神ちゃんへのライン電話が繋がれてしまっていた。

神山『…もしもし？桜ちゃん？』

桜「神ちゃぁぁ！！」

神山『どうしたん？』

桜「しげと、照史が、、！！」

泣き真似をしながらスマホをスピーカーにする桜ちゃん。俺達は、言うな言うなと願掛けをするが、舌ペロをした桜ちゃんが、神ちゃんに爆弾を怒りの落とす。

桜「喧嘩したぁぁ！！」

神山『Σ(｀・д・´)ｶｯﾁーﾝ』

中間『Σ(｀・д・´)ｶｯﾁーﾝ』

小瀧『Σ(｀・д・´)ｶｯﾁーﾝ』

濱田『重岡ァァァァァ桐山ァァァァァ！！！(怒)』

重岡・桐山「「うわぁぁぁ！みんなに聞かれてたぁぁぁ！！ごめんなさぁぁい！！！！！」」

藤井『はぁーあ。桜ちゃん、作詞、俺も参加していい？』

桜「もちろん！」

藤井『じゃあ、インターホン押しマース。』

ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ

そこで初めてチャイムが、地獄の合図やと思うた。

桜ちゃんがルンルンで玄関へ向かう反面、俺と照史くんは部屋の隅っこでブルブルと震えていた。

桜ちゃんがドアを開けると同時に濱ちゃんが来て、ゲンコツが落とされました。

痛かった…。

せっかくの独り占めが、結局みんなで作詞作曲を作ることになりました。