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まさか感づいていたとは毛ほども思わなかった。自室に戻ったあと、先の彼女の質問を反芻する。
おそらく店長にもその意図はなかったはずだ。ただの世間話、それで終わりのつもりだったのだろう。しかし勘の鋭い彼女だ、まんまと気づかれてしまった。おそらく、今回は大人しく引いたのも証拠不十分だからだろう。彼女が確信を得るのも時間の問題だ。
「強行手段はあまり使いたくないんやけどなあ」
これは本音だ。しかし彼女が己の掌から逃げてしまうというのなら、切り札を使うしかない。
恋の端は自分にもわからない。ただ行き付けの店にいた彼女をいつしか目で追っていた。自分が恋に落ちたと自覚したのは割りと早い段階だった。
彼女と話していく上でいくつか分かったことがある。その内の一つが彼女は運命を信じていることだ。
運命を連想させる事例は数多い。例えば、よく気が合うだとか、出先で偶々出逢うだとか。馬の合う合わないは、いつかボロがでる。だから偶然を装って逢う必要があった。
示し会わせて『会う』のではなく、示し会わせたかのように『逢う』。それが一番効果的であると踏んだ。
そこからは早かった。彼女のシフトを調べて逢いに行く。ただ、失敗だったのが彼女が風邪を引いた際に手ぶらで帰ってしまったこと。カモフラージュとして、ケーキでも買っていけば良かったと後悔する。しかし些細なことだ、問題ない。今はとにかく、彼女をどうやってここまで堕とすか。それさえ解決してしまえば後はこちらのものだ。
たとえ彼女が俺の計画を知ろうと構わない。最終的に手中に収めてしまえば全て終わりだ。終わり良ければすべて良し。全くもって楽しみだ。
こちら側に来てくれるかは少々不安だが……。
「Aちゃんが、逃げられるわけないか」
なぜなら俺の運命は君で、君の運命は俺なのだから。
ーーーーー
ある作家の短編集に収録されているタイトルからもじりました。内容は本文とは全く違います。分かった人は握手。
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スイ(プロフ) - 脳内お花畑さん» スイさんは神ですよ←お花畑さんですね！りょーかいしました！ (2019年7月6日 3時) (
レス) id: fc5840509f (このIDを非表示/違反報告)
脳内お花畑(プロフ) - スイさん» スイさん！！いつもいつもありがとうございます！もしかしてスイさんは神ですか？それとお花畑で良いですよ！ (2019年7月6日 2時) (レス) id: 999cc5b25a (このIDを非表示/違反報告)
スイ(プロフ) - 脳内お花畑さんの作品他の見よーおもたらすでにお気に入り作品にしてて草← (2019年7月6日 2時) (レス) id: fc5840509f (このIDを非表示/違反報告)
かよ(プロフ) - かこつです！リクエスト答えていただきありがとうございます (2019年7月2日 15時) (レス) id: 33b10db5e5 (このIDを非表示/違反報告)
脳内お花畑(プロフ) - ベリーさん» なるほど！察しが悪くてすみません…！私も昔見てましたよ、かわいいですよね〜。多分主はNo.6ちゃんのようなことはしないと思いますけど…。萌え禿げたのならエミさんのお話を見ましょう！そうしましょう！ (2019年6月30日 0時) (レス) id: 999cc5b25a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：脳内お花畑
| 作成日時：2019年5月31日 19時
