逢うを待つ/os ページ5
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会う：人と人が顔をあわせること、ある場所で対面すること。
逢う：親しい人や思い入れがある人と顔を合わせたり、運命的に対面すること。
「いらっしゃいませ」
「久しぶり。元気にしてた？」
「はい。ありがとうございます」
ほのぼのと可愛らしくも美しい笑みを携えたオスマン様は国の重鎮だ。店内にこそ入っていないが、窓から見える護衛が彼が国にとってどれほどの存在か理解できる。
私の勤めている甘味屋はオスマン外交官のご贔屓に預かっている。プライベートでいらっしゃることもあれば、仕事でお求めになることも多々ある。
「本日はどういった入り用で？」
「新作のケーキが出来たって聞いたから買いに来てん」
「それは光栄です」
先日まで他国にいたらしい。外交官が何をする仕事か私はあまり理解していないが、世界各地を移動していることだけは知っている。
「Aちゃんのおすすめは？」
「そうですね。王道ではありますが、チョコレートケーキは如何でしょう」
「ええなあ。じゃあチョコレートケーキも一つ」
「ありがとうございます」
素早くケーキを箱に入れる。偶然、かちりと視線が合った。彼の目を見て、ふと、ずっと気になっていたことを思い出す。
「オスマン様」
「なんや？」
彼の深い碧の双眸がじっと見てくる。
「オスマン様は、何故私が勤務しているときに限ってこちらにいらっしゃるのでしょうか」
「たまたまやろ」
惚けられた。分かってはいたが、正直に答えるつもりはないらしい。ならばもう一つ証拠を出すべきか。
「……店長に言われました。以前、私が体調をくずし休みをいただいていたときにいらっしゃったそうですね」
「覚えてへんなあ。Aちゃんがいない間も何度か行っとるし」
いつもと変わらない笑みを浮かべてのらりくらりと躱される。
「私がいないと分かった途端お帰りになられたそうですが、それは何故ですか」
「そんなことあったかなあ」
彼の口調はいつも通りだ。何も怪しいところはない。下手に誤魔化さず、このままはぐらかすつもりなのだろう。
外交官である彼は舌先三寸、口八丁手八丁。ただの一般人である私が口で敵うわけがない。確信を得てもいないのに先走りすぎた。ここは引くしかなかった。
「……そういうことに、しておきます」
「ほんまやねんけどなあ……」
困ったように微笑む彼に、少し恐怖を覚えた。
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スイ(プロフ) - 脳内お花畑さん» スイさんは神ですよ←お花畑さんですね！りょーかいしました！ (2019年7月6日 3時) (
レス) id: fc5840509f (このIDを非表示/違反報告)
脳内お花畑(プロフ) - スイさん» スイさん！！いつもいつもありがとうございます！もしかしてスイさんは神ですか？それとお花畑で良いですよ！ (2019年7月6日 2時) (レス) id: 999cc5b25a (このIDを非表示/違反報告)
スイ(プロフ) - 脳内お花畑さんの作品他の見よーおもたらすでにお気に入り作品にしてて草← (2019年7月6日 2時) (レス) id: fc5840509f (このIDを非表示/違反報告)
かよ(プロフ) - かこつです！リクエスト答えていただきありがとうございます (2019年7月2日 15時) (レス) id: 33b10db5e5 (このIDを非表示/違反報告)
脳内お花畑(プロフ) - ベリーさん» なるほど！察しが悪くてすみません…！私も昔見てましたよ、かわいいですよね〜。多分主はNo.6ちゃんのようなことはしないと思いますけど…。萌え禿げたのならエミさんのお話を見ましょう！そうしましょう！ (2019年6月30日 0時) (レス) id: 999cc5b25a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：脳内お花畑
| 作成日時：2019年5月31日 19時
