占いツクール
検索窓
今日:120 hit、昨日:50 hit、合計:87,440 hit

ページ24




呆然とする私を放置して数十秒、彼は塩を持って帰ってきた。

「え、なんで」
「悪霊退散!!」
「うわ!しょっぱ!!げほっ!」

ばさあ!
顔面に容赦なく大量の塩をかけられる。最早しょっぱいを通り越して辛い。

「何で祓えないの!?」
「清めてないからでしょ。げほ」

流石に食塩ごときで、祓えるような低級ではない。伊達に長年幽霊やっているわけでは無いのだ。

「神社やってるかな……」
「神社に行くなら取り殺すよ」

喉からひゅ、と声が出た。そんな怖がられるとこちらも楽しくなってしまう。

「なんで俺なの……」
「特に理由はない」
「じゃあ帰って」
「いやだよ。君みたいに私が見えて、怖がってくれる人間はそうそういないから」

頭を抱えた彼は本当につらそうだ。でも仕方ないよ。魅いられてしまったのなら、そこまでだ。



「……なんでそんな死人みたいな顔してるの」

しばらくして落ち着いた彼にずっと気になっていたことを訊ねる。

「……俺の会社さ、ブラックなんだよね」
「……ブラック」
「うん。意味はわかる?」
「大丈夫。わかる」

彼の身の上話を聞けば聞くほど、こんな人に取り憑いてしまったのかと、こちらの罪悪感がどんどん募る。それでよく生きていられたな。私だったらちゃっちゃと、この世とおさらばしている。

「でも、私が見える理由がわかったかも」
「ほんとに?」

おそらく、彼は死期が近い。死期が近い人間はあの世とこの世の境目をふらふらしている。だから本来はあの世の住人である私が見えるのだろう。

「そっか……。なら、君に殺されるのもありかもね」
「それはダメ」
「え」
「当たり前でしょ!さっきも言った通り、私が見えて怖がってくれる人間はそうそういないの!」

だから君に死なれちゃ困るのだ!
力説すれば彼は半泣きだ。そうそう、その意気だ。

「まずは君の会社の社長を殺してくる」
「いや待って待って!」
「ぶはあ!塩かけんなや!」
「そっちが止まらないからでしょ!」

午前三時。彼との攻防戦が始まった。
生かしたい幽霊の私と、怖がりな彼との生活が始まるのも、そろそろだろう。


ーーーーー

コメディを目指そうとした結果がこれ。
人には向き不向きがあるんだね。

だって恥ずかしい!/sha→←君は希少なのだ/htrn



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (85 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
336人がお気に入り
設定キーワード:wrwrd! , 実況者 , 短編集
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

スイ(プロフ) - 脳内お花畑さん» スイさんは神ですよ←お花畑さんですね!りょーかいしました! (7月6日 3時) (レス) id: fc5840509f (このIDを非表示/違反報告)
脳内お花畑(プロフ) - スイさん» スイさん!!いつもいつもありがとうございます!もしかしてスイさんは神ですか?それとお花畑で良いですよ! (7月6日 2時) (レス) id: 999cc5b25a (このIDを非表示/違反報告)
スイ(プロフ) - 脳内お花畑さんの作品他の見よーおもたらすでにお気に入り作品にしてて草← (7月6日 2時) (レス) id: fc5840509f (このIDを非表示/違反報告)
かよ(プロフ) - かこつです!リクエスト答えていただきありがとうございます (7月2日 15時) (レス) id: 33b10db5e5 (このIDを非表示/違反報告)
脳内お花畑(プロフ) - ベリーさん» なるほど!察しが悪くてすみません…!私も昔見てましたよ、かわいいですよね〜。多分主はNo.6ちゃんのようなことはしないと思いますけど…。萌え禿げたのならエミさんのお話を見ましょう!そうしましょう! (6月30日 0時) (レス) id: 999cc5b25a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:脳内お花畑 | 作成日時:2019年5月31日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。