だって恥ずかしい！/sha ページ25
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「あ、ジャージ忘れた」
冬の体育にジャージを忘れるというのは一種の自爆芸である。
半袖の体育服では防御力はゼロだ。
誰かから借りようとも思ったが、こんな寒いのに貸してくれるような神様のような人間はいない。致し方なく体を震わせながら、グラウンドへ出る。
「寒くないん？ ジャージ貸したろか？」
「シャオちゃん」
そんな私を見かねたのか、シャオちゃんが親切な提案をしてくれる。
「でもシャオちゃんが寒いでしょ」
「男子は室内やし、女の子が体冷やすのはアカンやろ」
こんなに優しいのに、何故不人気キャラをやっているのか私は理解できなかった。
そう思うのは、私がシャオちゃんを好きだからだろうか。
「どうせ途中から暑くなるし、着ててええよ」
「……ありがとう」
おずおずと受けとる。
彼の言う通り、体育の度にシッマと張り合って競争をしているからすぐに体が温まるだろう。
ジャージに腕を通せば、シャオちゃんの匂いがする。
「今日はひとり苗字が違うやつがいるな」
基本的にジャージは任意だから、忘れ物にはならない。だから借り物でも構わないのだが、少々恥ずかしい。
友人は茶化すように声を張り上げた。
「Aはシャオロンと結婚したんですよ！」
「そうか、幸せにな！」
確かにジャージにはシャオちゃんの苗字が書かれているから、そういう結論に達するのはなんらおかしくはないけど……。
少し、意識しちゃって顔に熱が集中する。
「あれ？ Aめっちゃ顔赤いよ」
「そんなことないよ」
「いや赤いよ」
「気のせいだよ」
「気のせいに出来るほどの赤さじゃないけど」
さては照れてるな、とにやにやした顔で言われてさらに顔が熱くなる。
「Aにもかわいいところあるなあ」
「うるさーい！」
いつもは体育の自由時間に男子の方を見に行っていたけど、今日は行けなかった。
だってシャオちゃんに会ったら、表情を保てる気がしない！
「A、今日来おへんのか」
「Aちゃんの彼ジャージそんなに見たいんか」
「ちゃ、ちゃうわ！」
「童貞くさいでシャオロン」
「大先生と違って一途やねん」
「じゃあさっさと告白してまえよ」
「いや……恥ずかしいやん」
「ほんまにシャオちゃん、そんな童貞キャラやったっけ」
「やかましいねん」
だから、シャオちゃんたちがこんな話をしているなんて知るよしもなかった。
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スイ(プロフ) - 脳内お花畑さん» スイさんは神ですよ←お花畑さんですね！りょーかいしました！ (2019年7月6日 3時) (
レス) id: fc5840509f (このIDを非表示/違反報告)
脳内お花畑(プロフ) - スイさん» スイさん！！いつもいつもありがとうございます！もしかしてスイさんは神ですか？それとお花畑で良いですよ！ (2019年7月6日 2時) (レス) id: 999cc5b25a (このIDを非表示/違反報告)
スイ(プロフ) - 脳内お花畑さんの作品他の見よーおもたらすでにお気に入り作品にしてて草← (2019年7月6日 2時) (レス) id: fc5840509f (このIDを非表示/違反報告)
かよ(プロフ) - かこつです！リクエスト答えていただきありがとうございます (2019年7月2日 15時) (レス) id: 33b10db5e5 (このIDを非表示/違反報告)
脳内お花畑(プロフ) - ベリーさん» なるほど！察しが悪くてすみません…！私も昔見てましたよ、かわいいですよね〜。多分主はNo.6ちゃんのようなことはしないと思いますけど…。萌え禿げたのならエミさんのお話を見ましょう！そうしましょう！ (2019年6月30日 0時) (レス) id: 999cc5b25a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：脳内お花畑
| 作成日時：2019年5月31日 19時
