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「俺の顔色見てるってこと？」
かなり重要な内容についにゲームする手を止めた。
松本「まだ知り合って半年とかでしょ？ 自分を全部出すのは早いんじゃねえ？
信用してないとかじゃなくって、なんつーの？
信じて良いかどうかを探ってる・・・と思う、俺はね。」
つまり、俺はAちゃんに完全には信じてもらえてない。だから、たまに俺に対して気使ってるなと感じるってこと？
松本「もしAと付き合うならさ、覚悟が必要だよ。」
「それは分かってるよ」
お互いが芸能人であることを差し引いたら、家柄は圧倒的に向こうの方が上だ。
歌舞伎の名門、梨園の娘
きっと自分の意思では相手も結婚すらも決められない。
俺は向こうの家に認めてもらえんのかな？
きっと今のままじゃ無理だ―
仕事を終えて、家に戻ってから昼間の潤くんの言葉を思い返す。
もっと仕事して、中村Aの相手として釣り合わなくちゃいけない。
今みたいなふわふわした関係じゃなくて・・・
気付いたらAちゃんに電話してて、こんな事を恋人でも男から言われたって迷惑なだけだろうなと自分でも思うけど、それでも言っておきたかった。
『はい』
「Aちゃん？ お疲れさま」
『お疲れさまです、ふふ』
「なに？何か良い事あったの？」
『さっきまで嵐さんが出てる番組見てたので、まさか本人から電話がかかってくると思わなかったので、うれしいです。』
ほら、笑い声聞くだけで もう俺まで笑ってんだもん。完全に惚れてるよ、俺は。
「Aちゃん」
『はい』
「俺、Aちゃんのこと好きだよ。」
『二宮さん』
「たとえAちゃんも俺と同じ気持ちだったとしても、今は付き合えない」
『・・・』
今の状態で付き合って、それが世間に知られたら？
考えるまでもない、事務所に別れるように強制されて俺たちは二度と会うことすら出来なくなる。
「これは俺の勝手な考えだから、Aちゃんは聞かなかった事にしても良い。
今から4年、俺 必死で仕事頑張るよ。
それでその時の俺を見て。」
『・・・はい』
「お互いによそ見する事もあるかもしんないけどさ、俺の今の気持ちだけは知ってて欲しかった」
『わたしも、二宮さんが一番好きです』
俺たち2人、並んでも誰にも文句を言われないぐらいの人間になろう。
だから、待ってて欲しい。
俺が必ず守れるようになるから―
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作者名：water lily
| 作成日時：2018年5月6日 22時
