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オペの準備を終えて、カルテを開く
『やっぱり、深夜帯で緊急のオペをやってる』
心臓外科のオペで、腹部大動脈解離
執刀医は・・・・
『・・渡海征司郎』
やっぱり、また何かしたか言ったんだろうな
確かに医療の世界で失敗は許されない
術中の失敗は、そのまま患者の死を意味するから
医者には次のチャンスがあっても、死んだ患者は二度と戻って来ない
『渡海先生は、その教え方に問題があり過ぎる
藤原師長「3日後に行われるスナイプ手術ですが、オペ看は猫田さんと鬼頭さん
それと宮本さん、花房さんにもお願いします。あなた達新人には早く現場に慣れてもらわないとね
たくさん勉強させてもらいなさい」
花房・宮本「「はい」」
藤原「よろしくね、猫田さん、鬼頭さん」
『はい』
藤原「・・・猫田さん? 猫田さん? またあそこね
花房さん」
花房「はい!」
藤原「猫田さんにも伝えておいてね、よろしく」
花房「・・・はい」
ナースステーションでのカンファレンスが終わり、それぞれが自分の仕事を始める中、師長から猫田さんを探せと言われた花房さんは途方に暮れている
『花房さん、猫田さんなら心臓外科の医局にいると思うから』
花房「医局?」
『医局の中にある仮眠室、あそこで寝られるのは渡海先生と猫田さんぐらいだから。早く声かけて、仕事を始められるようにした方が良いんじゃない?』
高階「鬼頭さん?」
『はい』
ラウンドを終えてナースステーションに戻って来ると高階先生に声を掛けられた
高階「藤原師長からスナイプ手術に入られるとお聞きしたので」
『はい、外回りと参加させて頂きます よろしくお願いします』
高階「明日からスナイプに参加するメンバーを集めて、スナイプ手術についての説明やレクチャーを始めようと思います。」
『分かりました、よろしくお願いします』
高階「このスナイプ手術・・・私は参加できないので、よろしくお願いします」
『・・・役に立てるように努力します』
スナイプチームミーティングのため部屋に入ると、既に花房さん・宮本さんと世良先生の姿があった
「「お疲れさまです」」
『お疲れさま、来るの早かったのね?』
花房「緊張して早めに来ちゃいました」
世良「あのっ・・鬼頭さん」
『世良先生もお疲れさまです』
世良「この間はありがとうございました」
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作者名:water lily | 作成日時:2018年5月1日 0時