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器材庫に急いで向かうと眠そうに歩いてくる猫田主任が見えた

『猫田さん!』

猫田「どうしたの?」

『皆川さんが急変しました、』

猫田「エコーは私が持って行く」

『お願いします』


猫田さんを追って病室に向かう

「エコー用意して

消毒、ドレープかけて 針ちょうだい」


すぐに穿刺キットを開いて渡すと、一瞬の躊躇もなく針を刺していく


『(さすが)』

穿刺するとすぐに血圧と酸素飽和度(SpO2)が上昇してくる

「造影CT、オーダーしといて

あとよろしく」

猫田「はい」






急変の一連の処置が終わる

あの後、皆川さんをICUに移動させらり、オペについたりとバタバタと1日が終わった


さすがに新人の花房さんは急変に驚いたみたいでカルテに向かってはいるけど、キーボードを打つ手はさっきから少しも動いていない

『大丈夫?』

花房「・・・鬼頭さん

すいません、すぐに記録かきます」

『急変なんて見たの初めてでしょう?』

花房「・・・はい」

『怖かったね』

花房「わたし・・・何も出来なくて・・・」

『最初はみんなそうよ。次からは動けるように頑張って。』

花房「・・はい」

『記録、早い内に書いてしまいなさいね。

早く書いて、帰って寝なさい。 それじゃ、また明日ね』






コンコン

数回ノックしてから医局の仮眠室の扉を開ける

『渡海先生?』

「あぁ お疲れ」

パッドを見ながら難しい顔してる


『(あ、医者の顔してる)』

しばらく彼の背中を見てたけど、もう今日はクタクタで・・・

『お疲れさま、帰るね』

「・・・なんだ帰んのかよ?」

『疲れたもん、今日は』

「気をつけて帰れよ」

『ありがとう、お休みなさい』

「あぁ おやすみ」







病棟で点滴の準備をしていると、何人かがテンション高く入って来る

Ns「知ってますか?鬼頭さん」

『何の話?』

Ns「うちでスナイプ使うらしいですよ?」

『スナイプって、新しく来た高階先生が持って来たスナイプ?』

Ns「そうです さっき食堂に行ったら関川先生がいて、教えてもらいました!」

『よく佐伯教授が許したね(スナイプなんて自分にとって代わる器械なのに)』


そんな話をしていると佐伯教授を筆頭にぞろぞろと集団が歩いているのが見えた

Ns「うわっ 噂をすれば・・・」


やる気なさそうに歩く征司郎の姿も見えて、今から皆川さんにスナイプ手術の許可を取りに行くのだという事がわかった

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作者名:water lily | 作成日時:2018年5月1日 0時

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