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『いやー、よかったよかった』
「何もよくありませんよっ、今度からどんな顔をしてわたくしは政府に戻れば…」
『別に悪いことはしてないんだから良いじゃん』
人の肩に乗ってはわんわんと小言を言うこんのすけ。
案外すんなりと政府で担当の役人とは面会ができ、初めこそこんのすけと同じように担当もあんぐりと口を開けて固まったが、あとから偉い人も来て必要であろう資材をたんまりとくれたのだ。
その代わりもう少し審神者として活躍しろと圧をかけられたが、それと引き換えにかなりの量の資材等をくれたのだから良いだろう。
残ったものをくれるとも言ってくれたし。
いい人で良かった。
「主さまぁ……大丈夫ですか？」
『だーいじょうぶ、大丈夫っ！』
こんのすけは心配そうな目を向けて私を見るが、とりあえず今はそうとしか言えない。
「ですが、先程からちっとも動いて……」
『おだまり。気の所為だから』
グッと台車に力を込めるが、確かに最初ほどすんなりと動いてはくれなくて。
資材等をくれたものの、本丸に直送ではなく台車に乗った資材を自分で押して持ち帰る事となり今に至る。
しかも何が酷いってこれをあともう一往復分ある事だ。後先考えてから行動するべきだったかもと今は反省する余裕もない。
『こんのすけ、なんか今だけ一瞬だけ筋肉マッチョになれる薬とかないの？』
「そんなものある筈ないでしょう。それにムキムキマッチョの主さまなど見たくないですよ」
最近ほんとに優しさの欠片がなくなってきたなと手伝いもせずに隣に並ぶ狐を睨む。
1度休憩しよう。そう思って立ち止まり腰をさすれば多分悪気もないこんのすけからの“もうそんな歳なのですか？”という質問。
油揚げ、ちと安いのに変更しよう。それがいい、この狐にはまだ高いのは早すぎる。
人が居ないことをいい事に1度地面に座り込んだ。
「大丈夫ですか？」
『人間若くてもこりゃ丸一日かかるからしんどい。こんのすけ、前にハリセン持ってたデカいこんのすけ用意してよ』
「無理です」
キッパリと言い放たれた事にさらに項垂れる。
暫く休憩している時、ふと影がかぶさったのと同時に頭上から声が。
「本当に面白いことをしておるな、審神者よ」
『……いい所に来た』
「あなや」
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こころ - 更新されてる？！有難う御座います…！！！！これからも待ってます！ (2023年1月22日 8時) (
レス) @page28 id: fa05d75225 (このIDを非表示/違反報告)
こころ - 更新まってます…！ (2022年10月29日 10時) (レス) @page25 id: fa05d75225 (このIDを非表示/違反報告)
やよ - 久しぶりに更新されてて飛んだ……らびゅ……← (2021年10月26日 19時) (レス) id: f3622d769a (このIDを非表示/違反報告)
やよ - すっげぇ好き……え、めっちゃ好き……え、えぇ好き……(語彙力)更新まってます！！ (2021年9月17日 15時) (レス) id: f3622d769a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：塩こんぶ | 作成日時：2021年9月12日 3時
