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青年が突然声を上げて笑い、しかもお腹を抱え“ひーお腹痛い”と言っている。
私とこんのすけはピタリと止まり彼を見つめて固まる。
突然どうした、とこんのすけとお互いに思っている事は同じだろう。
「あー……久々にこんなに笑った気がする。
ねぇ、政府に行って何するつもり？もしかしてだけど強制刀解をとか？」
『…別にそんなんじゃないですよ』
じっとこっちを見つめる目を見つめ返し、そのまま青年の事を正面からちゃんと見る。
彼も愛染と同じように所々に傷があり上手く隠しているのだろうが、着物の下も傷がある様に思えた。
『……失礼を承知で聞きますけど、傷って治らないんですか？』
「あぁ、コレ？そうだよ。あんた達人間と違って俺達は基本は自然治癒なんかしない。
擦り傷とか紙で指を切ったとかならある程度は時間が経てば治るけど、戦場やらで負った傷は“手入れ”をしないと治らない」
“面倒な身体”と彼は吐き捨てる。
そして身体を起こして立ち上がると部屋を出ていくのか襖を開けた。
「なんか思ってたよりアンタ面白いんだね？清光はグチグチ言ってたけど、僕は結構アンタのこと気に入った。
特にそのなんとも思ってない冷たい目。その目をくり抜きたいくらいにはね」
爽やかな笑みでとんでもない発言をした青年は部屋から出て行った。
しかも面白い玩具でも見つけた子供のような顔をして。
『……こんちゃん』
「なんでございましょうか…」
『あの子に目玉くり抜かれそう本気で』
「……」
『無言になるんじゃない。リアルでそのうち起こりそうだからちゃんと否定して』
あぁ、怖い。ここの子達みんな怖い。サイコパスという本物初めて見た。きっと彼の事をサイコパスと呼ぶんだろう。
きっとそうだ。
あぁ、怖い怖い、と口から声が出るのと同時に、先程の衝撃的な発言のおかげで本題を忘れていたが今思い出す。
鏡の前で一応身なりを整えては確認する。
『……よし、こんのすけ政府に行くよ』
「はぁい！？本気ですか！？だいたい何を急いでるのですか！？」
『何って、今から政府から貰えるだけの資材と手伝い札とか言うのを頂きに行くんだよ。
貰える分だけ全部』
あんぐりと口を開けて固まる狐を片腕に抱えて審神者部屋を私は出た。
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こころ - 更新されてる？！有難う御座います…！！！！これからも待ってます！ (2023年1月22日 8時) (
レス) @page28 id: fa05d75225 (このIDを非表示/違反報告)
こころ - 更新まってます…！ (2022年10月29日 10時) (レス) @page25 id: fa05d75225 (このIDを非表示/違反報告)
やよ - 久しぶりに更新されてて飛んだ……らびゅ……← (2021年10月26日 19時) (レス) id: f3622d769a (このIDを非表示/違反報告)
やよ - すっげぇ好き……え、めっちゃ好き……え、えぇ好き……(語彙力)更新まってます！！ (2021年9月17日 15時) (レス) id: f3622d769a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：塩こんぶ | 作成日時：2021年9月12日 3時
