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審神者部屋。
滝のように汗を流す狐が1匹と、仁王立ちで腕を組み狐を見下ろす女1人。
「しょ、正気でございますか主さまっ！」
『正気でございますけど最初から』
どこがですかと言いたげな狐を黙って見下していると尻尾を足にしっかり巻き付けて私と目を合わせないように顔を逸らす。
『…こんのすけ』
「な、なんですか」
『言うこと聞いてくれたら、今度ちょっとお高めの油揚げ持ってきてあげるけど』
「あぶっ！！？だ、だとしても無理でございます！！わたくしが行ってどうにかなるかどうかは分かりませんし」
『そう…多めに持ってきてあげようと思ったけど無理なんだー、そっかーなら仕方ないね
私が直接政府に行って』
「ちょっ直接ですと！？無理です！普通ならちゃんと連絡してからでないと」
『私がやめてまた次来るであろう優秀な審神者が減るのと平凡な私一人で済むのどっちが政府にとって良いんだろーねー？』
「僕としてはこれ以上変なやつ来ても面倒だからあんた1人で良いんだけど」
『ですよねー、ところでどちら様？』
あぐらをかいた膝に肘をついてその手に顎を乗せた少年が1人。
いつから居たんだ？この子。え、怖。
「最初から居たけど。今更気づいたの？」
『いや何も言ってないですって』
「あんた顔に全部出てる」
全部顔に出てたのか、やらかしたと思いながら冷ややかな目を向ける青年にとりあえず微笑む。
てか、ほんとにこの子誰。
「なんか、聞いてた話とアンタってちょっと違うね
警戒心のない可哀想な女」
『…どーでも良いですけど、なんの用でこの部屋に？』
「別に、ちょっと興味が湧いたから。それよりもアンタ政府に何しに行くわけ？」
『ちょっと脅しに』
そう言えばあんぐりと口を開けて私を見る青年と“なんですと！？”と慌てながら叫ぶこんのすけの声に耳を塞ぐ。
『うるっさ』
「お、おど、脅すって何をなさるおつもりですか主さま！！馬鹿ですね？とうとう本当に馬鹿になりましたね！？」
『いや言い過ぎ。ただ、せめて無理させない程度に私に出来ることをしたいだけ』
妹を見てるみたいだ、という言葉を飲み込み言わないように口を閉じた。
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こころ - 更新されてる？！有難う御座います…！！！！これからも待ってます！ (2023年1月22日 8時) (
レス) @page28 id: fa05d75225 (このIDを非表示/違反報告)
こころ - 更新まってます…！ (2022年10月29日 10時) (レス) @page25 id: fa05d75225 (このIDを非表示/違反報告)
やよ - 久しぶりに更新されてて飛んだ……らびゅ……← (2021年10月26日 19時) (レス) id: f3622d769a (このIDを非表示/違反報告)
やよ - すっげぇ好き……え、めっちゃ好き……え、えぇ好き……(語彙力)更新まってます！！ (2021年9月17日 15時) (レス) id: f3622d769a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：塩こんぶ | 作成日時：2021年9月12日 3時
