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「君、居心地悪いとか怖いとかないのか」
『……誰に対してですか？』
髪の毛を弄っていた手を止めて鶴丸を見るが、すぐに逸らして毛先を見ると枝毛を見つけた。
「俺達に対してだ。誰一人君を歓迎せず、監視してるんだ、嫌にならないのか」
『別に。私からしたら現世よりも何倍もマシ。
できれば私の事なんて空気の様に扱って、いない存在として見て、記憶から消して欲しい。
現世と違ってここだと私はほぼ必要のない人間で、居ない存在。だから、息ができる。
ここは理想郷ですよ、私にとっての』
三本に分かれた枝毛をつまんでは割いていく。
ゆっくり割かれていく髪の毛の先から鶴丸はなんとも言えない、分からない顔をしている。
『理解しなくて結構です。別にして欲しいとかはないので
それに、いつかはここから消える存在だと思うので』
「どうい「あるじさまぁー！！」
煙と可愛らしい音をならして現れたこんのすけは鶴丸の声をかき消して尻尾をブンブンとぶん回している。
「そろそろ鍛刀が終わりま＿＿＿＿やや、これは鶴丸国永さまと何かお話中でしたか？」
『別になんも話してないよ。首吊り健康法について説明をしてたんだよ、ね？鶴丸様』
「……そうだったな」
「そんなものある訳ないでしょう、馬鹿なのですか主さまは。馬鹿なのですね」
『あいっかわらずの毒舌狐だなこんのすけ。そろそろ審神者泣くよ』
「あぁ、ほらほら主さま鍛刀が終わったようですな。顕現についてはご存知で？」
『フル無視か』
人の話は聞かずに鍛刀が終わり並べられた二振りの刀の横へ座るこんのすけ。
“顕現"なんて言葉聞いた事もないため知らない私は何となく鶴丸を見つめてみた。
「なんだそんなに俺を見て」
『いや、顕現なんか知らないので。鶴丸様ならできるんじゃないかなと』
「……こんのすけ、本当にこの人間を審神者に選んで良かったのか？」
「私も元から不安でしたが更に不安に思えてきました」
『失礼だな。私だってなんで審神者に選ばれたのか疑問に思ってるんだから、政府に聞いてください』
心底不安だという目を向けるこんのすけにとりあえず微笑み返す事にした。
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こころ - 更新されてる？！有難う御座います…！！！！これからも待ってます！ (2023年1月22日 8時) (
レス) @page28 id: fa05d75225 (このIDを非表示/違反報告)
こころ - 更新まってます…！ (2022年10月29日 10時) (レス) @page25 id: fa05d75225 (このIDを非表示/違反報告)
やよ - 久しぶりに更新されてて飛んだ……らびゅ……← (2021年10月26日 19時) (レス) id: f3622d769a (このIDを非表示/違反報告)
やよ - すっげぇ好き……え、めっちゃ好き……え、えぇ好き……(語彙力)更新まってます！！ (2021年9月17日 15時) (レス) id: f3622d769a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：塩こんぶ | 作成日時：2021年9月12日 3時
