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巫女装飾に身を包んで、連れてこられた先は赤い鳥居の下。
どうやら父親は大金に目がくらみ、私を売ったようで。
いつの間にか審神者として、この場に車に揺られて連れてこられた。
黒いスーツを身に纏った方と、守るべき事と注意する事を言われ適当に頷く。
そして政府は管狐を私に託して、また車に乗り去っていった。
『…それで、君がこんのすけ？』
管狐「はい。私は政府との連絡係、そして主さまの本丸担当の管狐です。好物は油揚げですぞ」
『ふーん……政府も、頭が悪いんだね』
さり気なくディスる私にこんのすけは首を傾げたが、抱き上げて鳥居の下を潜った。
鳥居を潜るとその先には薄汚れた門が見え、両脇には枯れているのか分からないが桜の木が植えられている。
先程の男性が言っていた事を思い出しながらも、どうでもいいやと薄汚れた門を開けて中に足を踏み入れた。
管狐「主さまぁぁ、そんなに堂々と入られても大丈夫なのですかっ！？」
『うん、ブラック本丸だっけ？別にブラックだろうがそうでなかろうが、私には関係ないし。』
管狐「はわわわっ……と、取り敢えず屋敷に向かってください」
こんのすけが動揺しながら言う屋敷に目を向ける。
そしてこんのすけが言うには刀剣達には審神者が来ることは伝えてあり、そして広間に集まって貰ってるらしい。
『面倒な事しかしないのね』
管狐「……主さま、良いですか？お願いですから、本能は出さないでくださいよ？死に急がないでいただきたい…」
『……善処する』
開いた口が塞がらない狐の頭を撫でながら歩いていると漸く広間に着いた。
襖は開きっぱなしで、広間の様子は良く見える。
そして、向けられ慣れた冷たい目線がグサグサと刺さってくるがなんとも思わず。
こんのすけがするりと腕の中から抜けると、姿勢を正して一番奥に座る付喪神……刀剣男士に声をかけた。
管狐「お待たせしてしまい申し訳ございません。私の後に立つ彼女が新たな審神者として来た者です」
ザワザワとヒソヒソと話し出す周り。「あんな小娘が？」「まだ幼くないか？」等といった声が聞こえてくる。
取り敢えず挨拶だけでもと思い、あえて広間には足を踏み入れずその場に正座した。
『審神者です』
管狐「あ、主さまァァ！挨拶だけは、あれ程ちゃんとする様にとっ！！」
『これが私の挨拶だから』
ダラダラと滝のような汗を垂らすこんのすけを見て堂々と言った。
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こころ - 更新されてる？！有難う御座います…！！！！これからも待ってます！ (2023年1月22日 8時) (
レス) @page28 id: fa05d75225 (このIDを非表示/違反報告)
こころ - 更新まってます…！ (2022年10月29日 10時) (レス) @page25 id: fa05d75225 (このIDを非表示/違反報告)
やよ - 久しぶりに更新されてて飛んだ……らびゅ……← (2021年10月26日 19時) (レス) id: f3622d769a (このIDを非表示/違反報告)
やよ - すっげぇ好き……え、めっちゃ好き……え、えぇ好き……(語彙力)更新まってます！！ (2021年9月17日 15時) (レス) id: f3622d769a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：塩こんぶ | 作成日時：2021年9月12日 3時
