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「アレはなんだ？」
『あっ……あれは』
そう言った先には畳もうとしていた服があった。
『ご、ごめんなさいっ……後で畳もうと』
「後で？時間は十分にあっただろ。なにをして…」
父は妹の持つゲーム機などをみて、溜息を一つ零した。
「昨日も今日も。言われた仕事も終えられないとはな。それも、ゲームなんかしてたとは。
また、躾が必要かA」
サーっと青ざめるよりも早く、父の手が頬に触れて叩かれた。
妹が｢お姉ちゃん｣と言って駆け寄ろうとするが、その動きが一瞬にして固まる。
きっと父に睨まれたからだろう。
「お前はだまって見ていろ。
同じ事はされたくないだろ？」
そう言いながら、父はしっかりと私の身体を蹴った。
その後は罵声をあげながら、何度も何度も蹴り続け「もうしません」としっかりと言うまでは続いた。
父は疲れたのかフーフーと息をあげては、溜息を零し部屋から出て行く。
そして父の姿が無くなると妹は泣きながら駆け寄ってきた。
「お姉ちゃんっ……！」
『っ……ごめん、ね。わたしのせいで怖かっでしょ…？ごめんね』
「ううん、私が…私が悪いのっ！！ゲームにお姉ちゃんをさそったからっ……！
ごめんなさいっ…！ごめんなさいっ」
泣きながらあやまる妹をぎゅっと抱きしめて、背中を押しさする。
『大丈夫。ゲームをやりたいってしたいって思うことは普通の事でしょ、××は悪くないよ』
グズグズと泣いていた妹は小さな手で服がシワシワになるくらい力強く握る。
「あんなやつ…あんな人がいるからこんな事になるだよねっ…
だったらあんな人死んじゃえば…！」
『……そんなこと、言っちゃダメだよ』
「じゃあ……消えちゃえば良い…」
『大丈夫、何があっても私が守るから。私がいる限り、××には手を出させない。絶対に。
それで、お金が貯まったら一緒に家を出よう』
頭を撫でながら、泣き続ける妹にそう言うと何度も頷いた。
「あいつは、いないんだよね…？」
『うん、あの人の手が届かない遠くに行こう』
「いいよっ……お姉ちゃんと一緒に行くっ！遠くに行くよ」
泣き止んでそう言った妹を抱きしめて、もう一度覚悟を決める。
そして妹も寝かせて静まり返った家を出た。
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こころ - 更新されてる？！有難う御座います…！！！！これからも待ってます！ (2023年1月22日 8時) (
レス) @page28 id: fa05d75225 (このIDを非表示/違反報告)
こころ - 更新まってます…！ (2022年10月29日 10時) (レス) @page25 id: fa05d75225 (このIDを非表示/違反報告)
やよ - 久しぶりに更新されてて飛んだ……らびゅ……← (2021年10月26日 19時) (レス) id: f3622d769a (このIDを非表示/違反報告)
やよ - すっげぇ好き……え、めっちゃ好き……え、えぇ好き……(語彙力)更新まってます！！ (2021年9月17日 15時) (レス) id: f3622d769a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：塩こんぶ | 作成日時：2021年9月12日 3時
