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「そういえば、自己紹介はまだだったね」
そう言ったのは、先程まで大麻を振っていた男性。
私は姿勢を正して頭を下げる。
『審神者です』
「知っているよ。私は石切丸、よろしくね」
『石切丸様、ですね』
三日月「お主、時間は大丈夫なのか？」
急に割って入ってきた三日月に言われて、その場から立つ。
別に急いでいるわけでもないけれど、学校は行かなければならないし。
『すみません、行ってきますね』
三日月「あぁ、今日も遅くなるのだろ？」
『…えぇ、まぁ。それでは』
頭を小さく下げて、スクバを持ち部屋を出た。
そういえば、なんでこの部屋に呼ばれたのか聞くのを忘れていた。と思い出すが、どうでもいいかと考え直し屋敷から現世へと向かう。
そして、審神者の気配が遠くなると石切丸は三日月を見る。
石切丸が口を開くよりも先に三日月が口を開いた。
三日月「簡単には祓えぬみたいだな」
石切丸「そうだね、初めは彼女を連れてきたあなたに驚いたけど、懐いたとか心を開いたとかでは無さそうだね」
三日月「……そうだな」
石切丸「彼女にあなたの気が流れてない様子からして、一筋縄ではいかないみたいだし。
中々本性は表さない感じかな」
石切丸の話に、三日月は頷きも返事もせずに聞き流す。
三日月「…何日かに1度、あやつを連れてくる。その時は頼んだぞ」
石切丸「あぁ、わかったよ」
石切丸は微笑みそう言う。
三日月はそんな石切丸を横目に見ながら｢それから｣とつぎ足す。
三日月「あやつの探りはおれがやるから、手出しはするなよ」
石切丸「…わかった」
三日月「いつも通り、過ごしてくれればそれで構わん。
何かあればすぐに皆を集めるさ」
それだけだと、三日月は部屋から静かに出ていく。
石切丸は小さな溜息を一つ零し、大麻を片付けた。
彼女の背後に憑いてるのを思い出せば、ふっと笑みが零れる。
石切丸「…アレは私が祓ったとて、祓いきれるモノじゃない。
せいぜい、あの人間もアレに苦しめられればいい」
あの子について離れない禍々しい、アレは身内の何か。
自分の手で殺したか、亡くなった原因があの子なのか。それともアレもまた彼女に執着してるだけか。
石切丸「思っていた以上に厄介な人間を政府も連れてきたね」
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こころ - 更新されてる？！有難う御座います…！！！！これからも待ってます！ (2023年1月22日 8時) (
レス) @page28 id: fa05d75225 (このIDを非表示/違反報告)
こころ - 更新まってます…！ (2022年10月29日 10時) (レス) @page25 id: fa05d75225 (このIDを非表示/違反報告)
やよ - 久しぶりに更新されてて飛んだ……らびゅ……← (2021年10月26日 19時) (レス) id: f3622d769a (このIDを非表示/違反報告)
やよ - すっげぇ好き……え、めっちゃ好き……え、えぇ好き……(語彙力)更新まってます！！ (2021年9月17日 15時) (レス) id: f3622d769a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：塩こんぶ | 作成日時：2021年9月12日 3時
