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⚪︎
「リビングの掃除が終わってないみたいだな？」
『ごめんなっ……ゔっ！！』
「ちゃんとやる様に、躾たのにわすれたか？」
お腹を蹴られ倒れた私を父親は踏む。グリグリと力を込められては苦しい。
怒鳴られては何度も何度も蹴られ、殴られ。
その度に謝罪をする。
これも日常、いつも通り。大丈夫、身体は慣れてる。
「全く……躾も楽じゃないな」
そして苛立ちを全てぶつけた父親は風呂に入ってくると言っていなくなった。
痛む身体を起こして、ソファに座る。
じわじわと瞳に何かが溜まっていくが堪えれば引っ込んでしまう。
『××が居なくて…良かった……』
こんな姿を見せてしまえば妹は泣いてしまう。
見られなくて良かったと安心して身体を休めていれば、シャワーだけを浴びてきた父親が戻ってきた。
そして隣に座ると微笑み、私を見た。
「流石に、やり過ぎたな。すまなかった」
『……私が、悪いから…』
目を逸らして言うと頭に手が乗る。
「お父さん」と呼ぼうとしたら、ニタニタと笑う父親の笑顔が視界いっぱいに広がる。
「仲直り、しよう」
ソファの上で押し倒され、蹴られ、殴られ薄らと色が変わってしまったお腹を撫でる。
「可哀想に……悪い事をしたな」
スルスルとカサついた手のひらで至る所に出来たら痣を撫でる父親から、目を逸らす。
「だが、お前がちゃんと仕事を終えられなかったから仕方なくやったんだぞ？わかるな？」
そうの言われても、頷いたりもしないで目を閉じて。
これからの怒るであろう事から目を逸らした。
「分からないか……
なら、おれがどんなにお前を愛しているか、わからせないとな」
そう言った父親はグイッと足に添える手に力を入れた。
あぁ……またか。
そんな事を思いながら、私は父親を受け入れこの行為が終わるのを待った。
やる事を済ました父親は頭を撫でては「愛している」と言って部屋から出て行く。
私は何も考えられなくなった脳を回転させ着替えを済ませると家を出た。
すっかり夜中になってしまったが装置を使って本丸まで移動をする。
ボーッとしながら本丸内に足を踏み入れると出迎えに来る者が一振。
「こんな遅くに帰宅とはな？」
『……三日月、様』
まさか出迎えに来るとは思ってなかった付喪神様に多少驚きながらその名を口にした。
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こころ - 更新されてる？！有難う御座います…！！！！これからも待ってます！ (2023年1月22日 8時) (
レス) @page28 id: fa05d75225 (このIDを非表示/違反報告)
こころ - 更新まってます…！ (2022年10月29日 10時) (レス) @page25 id: fa05d75225 (このIDを非表示/違反報告)
やよ - 久しぶりに更新されてて飛んだ……らびゅ……← (2021年10月26日 19時) (レス) id: f3622d769a (このIDを非表示/違反報告)
やよ - すっげぇ好き……え、めっちゃ好き……え、えぇ好き……(語彙力)更新まってます！！ (2021年9月17日 15時) (レス) id: f3622d769a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：塩こんぶ | 作成日時：2021年9月12日 3時
