元ブラック本丸の幼女【刀剣乱舞】

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審神者はあの後燭台切の「まだ早いのと子供用包丁がないから」との判断でまた次の機会に、となり薬研達と一緒に過ごしていた。


そして何だかんだで夕餉の準備が整い、山姥切の膝の上に座る審神者の前には、美味しそうな料理と食べやすく作られた審神者用の料理が並ぶ。


今剣「きょうはあるじさまのふっきをおいわいなんですよ！」

加州「そうそう。あの時は結局ちゃんとお祝いも出来ずに終わっちゃったしさ」

太鼓「快気祝いだ！いっぱい食べて、楽しもうぜ！」

『……うん、ありがとう』


審神者は嬉しそうに笑い、審神者の周りで桜が舞っている様な幻覚が見える程に嬉しそうだ。


堀川「じゃあいただきますしよっか」


頷いた審神者が両手を合わせると、堀川達も同じ様に両手を合わせる。


『いたたきます』

堀川「うん、いただきますだね」

『……うん』

山姥「くっ……」


各々が審神者のまるで間違えてませんっと言いたげな顔を見ては口角が緩み、そして桜を散らす和やかな状態で食事が始まった。


山姥「主、あーんだ」

『ん…』


口を開けて食べる審神者に山姥切は口の横に着いたのを取った。


山姥「美味いか？」

『…ん、美味しいよ。伽羅ちゃん、みっちゃん、歌仙兄いつも、ありがと』

伽羅「あぁ…」

燭台「これからも作ってあげるね」

歌仙「気に入ってくれたなら良かったよ」


審神者が何度も頷けばさらに嬉しそうに三振りは笑った。


堀川「そろそろ、主さんには箸の使い方とか教えるべきですかね…」

宗三「確かに、教えるなら早めの方がいいと思います」

山姥「……子離れか…？」

加州「まだ早いから。安定、お前は餌付け感覚で次々主にあーんしないで」

安定「え？だって主美味しそうに食べるんだもん。それに食べる時はちゃんと袖引っ張って合図してくれるし、ねー？主」

加州「は？何それずるいんだけど。今すぐ変われ」

安定「無理。主も可愛い僕の方が良いよねー？」

加州「俺の方が可愛いし！ね、主？俺可愛いよね？」

『どっちも…可愛いよ』

加州・安定「「あるじぃぃぃ！！」」

山姥切「やめろ、主が潰れる」


抱きつきに来た加州と大和守に、山姥切は審神者を隣に座る堀川に即預けるとそう言った。


堀川「主さん、あーん」

『あーん…』

堀川「よく噛んで食べるんですよ？」

『うん……堀兄もあーん』

堀川「良いんですか？じゃあ貰いますね」


あーんをし合う堀川と審神者は安定して平和であった。

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