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突然差し込んだ光に母親は驚き、力が緩むと審神者は上手く身体を捻り抜け出す。
そして祖母に背中をトンっと優しく押されそのまま刀剣の元に向い抱きついた。
太鼓「やっと見つけた…」
『…貞、にぃ……さ、だっ…』
太鼓「おう、貞ちゃんだぜ！主を迎えに来たんだ！」
知っている温もりに包まれ、安心した審神者は大きな瞳からまた涙を流す。
太鼓鐘はそのまま審神者を抱き上げると涙を拭い「大丈夫だぞー」と言いながら微笑む。
そして抱きしめると、奥で喚き散らす前任を睨み刀を構えた。
太鼓「来るなら来いよ、叩き切ってやるから」
太鼓鐘の言葉を合図に、化物のような声をあげた母親は審神者に向けて鋭く尖った爪を、手を伸ばす。
太鼓鐘がぐっと審神者抱える手に力を込めた時、母親はピタリと身動きが取れなくなる。
そして母親の前に立って止める者の姿を見て太鼓鐘は目を見開いた。
太鼓「あるっ……喜枝っ！！」
祖母「来てはダメ貞ちゃんっ……貴方をここに繋げる時間も、残り少ない筈……私には構わずA……主を連れて行きなさい」
太鼓「だがっ…！」
太鼓鐘が立ち止まり祖母を見ると首を横に振り微笑んだ。
「私はもう亡くなってるの……そっちには行けないわ」
太鼓「っ…」
「貞ちゃん、私は貞ちゃん達と最後に会えて良かった…嬉しかった。Aをよろしくね」
太鼓鐘は一瞬何かを言おうとしたが留まり、そして刀を仕舞うといつもの笑顔で頷いた。
太鼓「……あぁ、任されたぜっ！ありがとう、喜枝…俺、ちゃんと頑張るからな！主の事守るから安心してくれ！」
『…おばぁちゃんっ』
審神者は太鼓鐘にしがみつきながら祖母を呼ぶ。
『ありがとうっ、大好き』
「……私もよA、刀剣達を大事にね」
太鼓「…行くぞ、主」
しっかりと頷く審神者を見て太鼓鐘は自分が通ってきた道を通る。
去っていく審神者に怒鳴りそして罵声をあげる母親を審神者は振り返らずその言葉を真に受けないで、太鼓鐘に抱きつく腕の力を強くした。
祖母は遠くなっていく審神者と太鼓鐘を見て、安心した顔をして微笑みながら綺麗な蒼い眼から涙を一筋だけ流し、前髪で隠れていたもう片方の眼は母親を捉えた。
「さようなら、貞ちゃん、A……これで、私の役目も終わりね」
すると何処から現れたか分からないが黒い管狐と共に何かを唱えそして母親と祖母、管狐は闇に消えた。
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夢小説大好き - 泣きました。画面の前では大号泣です…ｽﾞﾋﾞｯ 小さな審神者ちゃんよ‟か‟っ‟た‟ねぇ‟！！素敵な作品ですね！更新頑張ってください！！ (2021年11月22日 18時) (
レス) @page32 id: 92d4b2d08c (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 続編、待ってます！ (2021年11月11日 6時) (レス) @page32 id: 28b6274f8d (このIDを非表示/違反報告)
橋本アリィちゃん(プロフ) - とても面白かったです！続きを待ってます！(*´ω｀*) (2021年10月2日 1時) (レス) @page32 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - これからも無理せず頑張ってください (2021年9月2日 2時) (レス) id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
?シアン?(プロフ) - 蘭奈(らな)さん» いつもコメントありがとうございます！ ほんとに更新のペースが遅くなったりなどして、迷惑をかけてしまいますが、どうかこれからも温かい目で見守っていただけたら幸いです！ほんとにありがとうございます、そしてこれからもよろしくお願い致します！ (2021年8月23日 21時) (レス) id: fbca4b02d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：檸檬堂 | 作成日時：2021年8月18日 23時
